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受験前のわが子にどう向き合うか

学習塾マイポートの塾長平野です。

いよいよ岐阜県高校入試まで残り3週間を切りましたね。



マイポートではこの時期、過去問5年分を毎週本番さながらに演習しています。

先週末、5回目の演習を終えたところです。

この時期の生徒さんたちはやっと【本気】で勉強することを覚えるので

1回目(1か月前)の5科目の合計点数から比べて5回目の合計点数で100点近くは普通に上げてきます。

なかには軽く150点近く上げてくる子もいます。

入試までは5回の過去問演習をもとにして弱点を潰していきます。



また、マイポートでは毎週、週間計画を立てて学習を進めていきますが

週の最後の振り返りで、週の総合勉強時間を集計してもらいます。

どのお子さんも最低30時間以上は勉強しています。

多いお子さんだと軽く50時間以上勉強する猛者もいます。

週50時間は難関大学を目指す高3並みですね!!


マイポートは自分で考えて勉強することができるお子さんを育てたいので、塾から帰ってどれだけ自分で勉強できるかを重視しています。

塾に通っているから家では勉強をやらないというようにはしたくありません。







さて、今年は久しぶりに、斐太高校も高山高校の普通科も志願者数が定員をオーバーしています。

受験に絶対はないので、どれだけ勉強しても悲しい結果になることもあり得ます。

不合格という結果は受け入れたくないですが

自分に向き合い【本当の努力】を貫き、やるだけやった結果の不合格なら、耐えがたいほどの辛い体験にはなりますが、きっとその後に自身の人生において大きな糧となると思うのです。


ですから、この時期私は生徒さんたちにこう言います。

『結果を怖れるな』と。

『自分に向き合い、本物の努力を経験せよ』と。

自分に向き合い、今できる可能な限りの行動の結果は悲しみを乗り越えた後必ず自分の糧となるはずです。


自分に向き合わず、余力を残し、後悔ばかりの不合格

自分に向き合い、全力を出し切った不合格では

同じ結果であっても、その後の長い人生において

後者の不合格は必ずや糧となっていくはずなのです。

実際、不合格をバネにその後飛躍した生徒を何人も見てきました。


ですから、受験生を持つ保護者の皆さん

わが子に結果ばかりを求めることよりも、お子さんが本気で向き合えるよう

『不合格になったらどうしよう』という不安を受け止め

『落ちたって大丈夫!』 『どれだけ頑張れるかだぞ!』と応援してあげてください。


この時期、お子さんたちは自分のためにもちろん勉強していますが

心のどこかで、『お母さんお父さんを喜ばせたい、がっかりさせたくない』気持ちを持っている子が少なくありません。


どうぞ、そんなお子さんたちには『親のために勉強するな。自分のために努力しろ!』と言ってあげてください。


保護者の皆さんも不安だと思いますが、親の不安な姿はお子さんにとって1ミリも役立ちません。

不安な顔を見せたり、不安からくる言葉をかけたりするのではなく


笑顔で『私の子どもなんだからどんなことがあっても大丈夫!』

とドーンと構えてください!

きっと、お子さんにとって困難に立ち向かう大きな勇気を与えると思います。

勉強しなくていいの?そんなんで大丈夫なの?という言葉の代わりに

そっと夜食のおにぎりを作ってあげてはどうでしょう(*^^*)








  

わが子の幸せに必要なもの

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

まずは、このブログの更新が半年ほど滞っていたことをお詫びいたしますm(__)m
正直なところ、教室の生徒数がほぼ満席に近い状態だったため
新規入塾の募集を控えさせて頂いていました。
たくさんの生徒さんに通って頂いて本当にありがたいことです。


さて、久しぶりの投稿です。
今回のテーマは
『わが子の幸せに必要なもの』です。


皆さんはわが子が幸せになるためには何が必要で重要だと思いますか。

お金でしょうか
学歴でしょうか
安定した職業でしょうか
有名な企業に就職することでしょうか



色々な考え方や価値観がありますから正解はないと思います。
ただ、共通して言えることは『健康であること』は間違いのないところです。
ですが、ここでは健康については言及しません。
子育てがテーマですので。

健康が幸せの前提として
他に何が幸せを形作っていくのでしょうか。


私を含め、世の親さんで子どもの幸せを願わない人は基本いません。
だからこそ、少しでも学力をつけて思い通りの進路を歩んで欲しいとお考えになるのだと思います。

最終学歴と生涯年収には大きな差があることは歴然とした事実として数字に表れます。
ちょっとネットで検索してもらえるといろんな調査結果を知ることができます。


年収が高ければ高いほど幸福度はあがっていくと考えたいところですが
実はノーベル経済学賞を受賞したある学者の研究によると
収入による幸福度には限界点があるそうなのです。

その限界点は800万円だそうです。
800万円はなかなかの数字ですが、世帯合計の収入で考えると
現実的な数字と考えられなくもありません。


一般的には収入が上がれば上がるほど幸福度が上がりそうです。
そのために少しでも学歴を高め、収入を増やすチャンスを目指すのかもしれません。

ところが実際には収入(学歴)による幸福度には限界があるということなのです。
つまり、幸せになるための要素はお金が全てではないということなのですね。





では、幸せになる最も大切な条件がお金でないとしたら何なのでしょうか。
私が今まで勉強、研究したところでいうとそれは

『自分を好きであること』です。
心理系の専門用語でいうと『自己肯定感』になります。


自分を心の底から認められない人は
どれだけ高学歴を身につけ、高収入を得ようと
いつも自己否定と、欠乏感を感じ、どれだけ成果を出したとしても幸福を感じにくくなります。

逆に、良いも悪いも関係なく、あるがままの自分を自分で認められる状態を自己肯定感が高い状態といいます。
その状態だと、年収や職種に関係なく幸せを感じることが容易になります。


だとすると、わが子の幸せを願うあまりに
テストや成績表の結果に親が一喜一憂することは
子どもの幸せに繋がるのかどうかは考えてみる必要がありそうですよね。

わが子の『不足』を指摘し、あれやこれやと指示をすることは
一見、子どものためになりそうですが
それだと常に『ありのままのお前ではダメだ』というメッセージを伝え続けることになり
子どもの自己肯定感は下がる一方となります。

そうなると勉強の純粋なモチベーションが育たず
失敗を恐れ、チャレンジする勇気を失っていきますし
エネルギーも枯渇していきます。(不登校の原因ともなります)

要するに、わが子の『不足』を指摘し、あれやこれやと指示をすることは
幸福につながるように見えますが、幸福を感じるセンサーを次第に鈍らせていくことになります。


そうは言っても、何も言わずにただ黙ってみていられないという方もいらっしゃるでしょうね。
そういう場合は『ダメ出し』や『指示』をするのではなく
自分の親友に接するがごとく、共感し、共に考えるスタンスでいて欲しいと思います。

わが子の幸せのカギは
自己肯定感を育てること
です。
困難に立ち向かう勇気を育ててくださいね。

ダメだしや指示よりもまずは共感です!!

というわけで、これから受験シーズンに突入しますので
親子のコミュニケーションのヒントにしてもらえてら嬉しいです。

本年も皆さんのご多幸をお祈り申し上げます。
よろしくお願いいたします。


  

親の指示と先回り

学習塾マイポートの塾長平野です。

昨日のブログ記事をご覧になって早速何件かお問い合わせを頂きました。
誠にありがとうございます。

私のお知らせの説明が明確では無かったので
冬期講習無料に関して少し補足させて頂きます。

冬期講習は英語80分4回、数学80分4回
または苦手科目を80分6回受講を無料とさせて頂きます。

ただし、この冬期講習はあくまでもマイポートの授業を「体験」して頂くことを主旨としています。
ですので冬休み後の通常授業に入塾されるかどうかを考える期間としてお考えください。

体験して頂いた後で、入塾されなくてももちろん結構ですが
入塾を「検討」はして頂きたいと思います。




さて、今回の表題についてです。
「親の指示と先回り」です。

かなり前にブログに書きましたし、事あるごとに親さん方に伝えている言葉があります。

それは 子育ての目的とは です。

皆さん何だと思いますか?

絶対的な正解は無いと思いますが
私がお伝えしている答えはこうです。

我が子に必要とされなくなる事 です。

言い換えれば、精神的にも金銭的にも自立してもらう事です。

ところが、多くの親は(私も含め)我が子の未来を案じるあまり

アレはできたか?
これはしなくてもいいか?
そんなことばかりしないの!


というように出てくる言葉が 指示 や 命令 先回りの言葉ばかりになりがちです。

小さいうちはそんな親さんの言葉に従順に従うお子さんもいると思いますが
大きくなるにつれて親さんの言葉が通用しなくなります。

その結果、怒ったり、怒鳴ったり、物で釣ったり、罰したり。。。

そのような形では子どもに本当のやる気など生れようはずがありません。

これも何回もご紹介しているのですが
東大生たちの多くは親に 勉強しなさい と言われなかったそうです。
ただ、笑顔で見守るだけ

そもそも、言われないと勉強しないようでは
東大に受かるはずもないですね。

人と人との関係において、絶対的な法則があります。
人は人を言葉でコントロール出来ないということ。

人を変えたかったらどうするか。

自らが変わるしかありません。
自分が変わるとその人との関係性に影響が必ず生まれます。

例えば
亭主関白というものは亭主関白を無意識に許す妻があって亭主関白が成り立ちます。
亭主関白とかかあ殿下は両方同時に成り立ちません。
双方のエネルギーのバランスによって成り立っているのです。

何もしない夫に言葉で何を言っても変わりません。
夫に変わって欲しかったら妻が変わらなければなりません。
妻の中で何かが変わればバランスが崩れ、亭主関白であり続けることが難しくなるのです。

我が子も同じです。
子どもに変わってほしい、行動を変えて欲しいと思うなら
何度も大声で怒鳴っても無駄です。
親が強制力を持って無理やり何かをしたとしても
待っているのは 反抗か逃避 です。

スマホやゲームの使いすぎをやめさせたい。
怒ったり、隠したりしたとします。
何が起きますか?

ふてくされ渋々従っても、隙あらば使いますね?
隠しても探し出しますね?

結局、言葉では人をコントロールは出来ないのです。

親が変わるしか無いのです。

スマホの使いすぎをやめさせたいなら
親が意識して使用を控えるのです。

お母さんが使っていなくても、お父さんがずっとスマホを触っていては変わりません。
本を読ませたいなら、自らが本を読むのです。

勉強にやる気を出させたいなら
自らが楽しそうに仕事をする姿を見せるのです。
自己研鑽のために勉強する姿を見せるのです。

「お母さんとお父さんは学生の時に勉強してきたんだからいいの」って言っていませんか?
それでは子どもは変わりません。

子どもに変わって欲しかったら
自らが変わるしかないのです。

育てたように子は育つ のです。
指示や先回りをやめる勇気を持った時、ご自分の中で何かが変わるはずです。
そうするとお子さんは自分で考え行動し始めるはずです。

子育ては
信じて見守る です。


マイポートは勉強だけではありません。
お母さん、お父さんの子育てサポートもさせて頂いています。

そんな塾に興味があったらお気軽にお問い合わせください!

電話 77ー9148









  

BLESSさんに掲載して頂きました

こんにちは。学習塾マイポートの塾長平野です。

マイポートはこの夏で創立10周年を迎えることができました。
なんとかこの10年やってこれたのは通ってくれた生徒さん達、保護者様のおかげだと心から感謝しています。
本当にありがとうございます。

実はマイポートが10周年を迎えたということで、いつも広告でお世話になっている月刊『 BLESS』さんから取材をして頂けて、今回10月号に掲載されました〜😆
BLESSのみなさん、いつもありがとうございます。




さて、今回のインタビューで一番伝えたかったことは『聴くことの大切さ』です。
紙面の都合上、伝えきれないことがたくさんありましたので、この場を借りてもう少しお話させてください。

日頃、私たちがコミュニーションを相手ととる場合、話すことと聞くことで意思を伝え合いますね。
ちょっと考えてもらいたいのが、『話す』際に本当に自分の伝えたいことを相手に伝えているだろうかということです。
逆に、受け取り手は相手の本当に伝えたいことを『聞く』ことができているでしょうか。

このことを親子関係に置き換えて考えてみてください。
お子さんはあなたに本当に伝えたいこと、わかって欲しいこと、理解して欲しいこと、困っていること、嬉しいこと、楽しいことを伝えているでしょうか。

もちろん円滑なコミュニケーションのもと、良好な親子関係を築いている方もいらっしゃるでしょう。
ただ、自分と我が子の関係が本当に良好なものかどうかって普段考えないですよね。
良好な関係かどうかは気がつきにくいもので、良好でない場合は、何か問題が起こって初めて過去の自分の子どもとの真の関係性に気がつけるものなのです。これがなかなか厄介なところです。

日常生活での運動の必要性や不摂生は病気になって初めて気がつけるのと同じです。
本当はいけないことだけれど、問題が起きなければ日頃のちょっとした自分の問題行動はなかなか止められません。
みなさんの中にもお子さんとの関係において本当はこんなこと言ってはダメなのにと半分わかっていながらつい言ってしまうことってありますよね。

塾のブログを見に来ている皆さんなので、正直、親子間のコミュニケーションよりも気になることは学校のテストの成績だと思います。ところがですね、親子の良好なコミュニケーションとテストの成績はとても関係が深いのです。

記事にもありましたが、『子どもの勉強に対するやる気問題』は親さんの重要な関心事ですね。
このやる気というものははどうしたら作られるのでしょうか。

このことをよく、お母さんの家事に置き換えて考えてもらうようにしています。
家事って大変なお仕事ですよね。めんどくさいこと、なかなか気持ちが向かずに手抜きになってしまうこともあると思います。

その家事に関して、四六時中家族からの監視の目があったらどうでしょうか。
いちいち食事や掃除の出来に関して、批評や注意や叱るような言葉があったとしたら。。。
そんな言葉があればあった分だけ、やる気は上がるどころか下がりますよね。

ではどうしたら家事のやる気が起きますか?
自分の中だけの意思の力でやる気を上げることは容易いですか??
家事に関する崇高な目標を持ちますか?

もうお分かりだと思いますが、家族の温かい言葉がやる気をあげてくれるものですよね。
『ありがとう』
『美味しい』
『今日も素敵だね』
『髪型変えた?すごく似合ってる!』
『仕事で疲れているのに作ってくれてありがとう』

以上のような言葉を家族みんながかけてくれたら、今以上に頑張っちゃおう!って思えませんか?

このことと、子どもの勉強に対するやる気は同じだと考えてください。
親が子どもの勉強に批評家としてあれこれ言葉をかけるのはやる気には断じて繋がりません!
それは自分が子ども時代に親にかけられた言葉を思い出せばわかることですね。

なぜあれこれ勉強に口を出してしまうのか。
家事との例えで違いがあるとすれば、それは親の子どもに対する『将来の不安』です。

子どもにかける言葉の裏には、我が子に幸せになって欲しいという思いがあるからこそです。
しかし、その思いのさらに奥底を見つめてください。
そこには『不安』がありませんか??
今のままでこの先この子はどうなってしまうのかという不安です。
またこうなっって欲しいという『期待』。

自分の子に投げかける言葉は『不安』『期待』に基づいているか
もしくは『愛』に基づいているか。

このことをいつも胸に置きながら子どもとコミュニケーションをとっていくと、子どもとの対話が全く違ったものになっていくはずです。

不安と期待は子どもを緊張させます。
ちょっと難しいですが、不安と期待は現状を無意識下で否定していることを理解しなければなりません。
要するに『今のお前じゃダメだからもっと頑張れ』という意識です。
もっと過激な説明をさせてもらうと、無意識に子どもは『このままの自分では親に愛されていない』と理解します。
人は現状を否定されると未来にやる気を持てないものです。
ましてや、愛のないところにポジティブなエネルギーは湧いてきません。

人は安心、安定した状態、即ちどんな自分でも愛されているという状態であればあるほどやる気が出てくるのです。
ですから、子どもの成績に対して批評家になることをやめると関係が変わってくるのです。

『でも、この子は私が言ってあげないと。。。』
このように感じた方いらっしゃいませんか?
気持ちはわかりますが、そこから自分が脱しないと現状は変わっていかないと思います。

マイポートでは『聴く』ことを重視していますが
正直、塾生みんなに対して聴けているかというとそうではありません。

なかなか自分の正直な気持ちを伝えられないお子さんも少なからずいます。
自分の気持ちを相手に伝えることを諦めているように映るお子さんもいます。
伝えることを諦めているお子さんは、同様に相手からの言葉が届かないものです。

私は昔からこの状態のお子さんのことを
【耳にシャッターが下りた状態】と呼んでいます。
このシャッターをこじ開けるのにはめちゃくちゃ骨が折れるのです。
私でもなんともならんときがもちろんあります。

このシャッターを開ける鍵はやる気スイッチと同じく、外にはついていません。
内側にあるのです。

自らがシャッターを開けない限り、外から開けようとしても難しい。(無理ではないです。強烈な環境の変化や強い熱意を持った家族以外の人間との出会いがあればシャッターは開きます。)
やはり、お子さんと家族との関係が変わることでシャッターは開いていくものなのです。

このシャッターが閉じている状態だと勉強をなかなか頑張れないでしょうし
外からの言葉が届きにくいので塾でも伸びづらいです。(正直に言います)

お子さんの成績で心配されている親さんには是非、批評家ではなく
シャッターが自然と開いていくような温かい言葉をかけていってもらいたいと思います。
ありのままを全肯定する気持ちです。

ありのままを全肯定するというものは、そんなに簡単にできるものではありませんし、それこそそれができたら神レベルのお話です。大切なのはそれを意識することです。

今回の記事を読まれて、胸にグサッと刺さりまくり自分を責めている親さんもいるかもしれません。
でも、決してご自分を責めて欲しくありません。お子さんを否定しないのと同様に、今までやってこられた子育てを否定してしないでください。子育てや子どもとのコミュニケーションって学校で教えてくれませんし、誰も教えてくれません。
ですから、最善を尽くしてきたご自分をねぎらって、新たなコミュニケーションにトライして欲しいと思います。

とはいえ、今日の記事の内容は読んで理解すれば実行できるほど簡単なものではありません。
私がカウンセラーとして傾聴の技術を何百時間もかけて練習してきました。
それでも意識しないと傾聴の心構えはどっかに隠れてしまうほど傾聴は難しいものです。
理解してできるほど簡単ではありません。練習が必要です!
でも、意識するかしないかで結果は全く違ったものになってくるはずです。

今回は長文になってしまいました。
最後までご覧頂きましてありがとうございます。

マイポートはお子さんの成長の場だけではなく
親さんの成長の場でもありたいと考えています。

今回の記事で家族間の傾聴の必要性を感じて頂けた方がいらしたら
家族の関係を激変させる『傾聴講座』を企画しますので是非ご参加ください。
塾生の親さんでなくても大丈夫です。

では、次回の記事で新しい通い放題コースのご紹介をさせて頂きます。











  

テスト結果にどんな言葉がけをしてますか??

学習塾マイポートの塾長平野です。


この時期は定期テストが返され
お家にテスト結果をお子さんが持って帰るころだと思います。
そんな時、皆さんはどんな声かけをしていますか??




例えば、英語70点・数学75点・国語68点・理科49点・社会86点 合計348点
こんな感じの結果を見せられたら皆さんは何て言います?
おそらく下にあげたような声かけのどれかではないでしょうか。

声かけ①
「なにこの理科の点数!!ちゃんと勉強したの?!」

声かけ②
「やればできるんだからもう少し頑張りなさいよ。」

声かけ③
「350点まであともう少し!次回は頑張れ!」

声かけ④
「この点数じゃ○○高校行けないじゃない!」

声かけ⑤
「社会すごく頑張ったね!すごいじゃない。」

これ以外にも、もちろん他の声掛けはありますよね。
実は、上に挙げたテスト結果の点数には意図がありまして。。。

社会以外は手放しで褒められる点数ではないのですね。
そして理科は一言、言いたくなる点数。

どうやら世の親さんたちはお子さんに声をかけるときに、いい点数よりもそうでない点数にどうしても目がいってしまう方が多いようです(生徒情報)

ですから上記の⑤の声掛けよりも①になりがちです。
⑤は90点に届いていないですし。
皆さんはいかがでしょうか??

親はどうしても、【不安】という視点でお子さんの成績をみてしまいがちです。
そして分析、批評してしまうわけです。

気持ちはよ~くわかるのですが、分析や批評は学校の先生や塾に任せてみてもいいのではないでしょうか。

親の目的はわが子に幸せになって欲しいことですよね。
成績が良いことが幸せに繋がる!とどこかで信じているからお子さんに叱咤激励をする。
だからこそ、いい点数に声をかけるのではなく悪い点数や足らないことに目が行き心配してしまう。

でも、あらためて考えてください。
子どもは自分の至らない点や本当はこうした方がいいことってわかっているのです。
もっと暗記をしたらよかった、もっと早く準備をすればよかった。。。

既にお子さんは自分のことをどこかで責め、反省しているのです。
自分の学生時代を思い出して下さい。
自分でわかっていることをわざわざ親に言われるってありがたかったですか?

こんな例えをよくお母さん方にします。
仕事や忙しい中でやっとこさ作った夕ご飯。
作ったご飯の出来栄えに自分で納得いかなかったり、品数すくなかったかな。。。
なんて思うことありますよね。

そんなとき、旦那さんにこう言われたらどうでしょう。

『これ、味薄くない?もっと○○いれたらいいんじゃない?』

とか
『今日、おかずこれだけ?』

こんな感じで言われた日には、カチーンってきませんか??
場合によってはバトルが始まるかも。。。


逆にこう言われたら?

忙しい中ありがとうね
洗い物は任せてね


自然と心が癒され、今度は美味しいものを作って喜んでもらおうって思えるかもしれません。


この例えで分かりますよね。
我が子が成績を報告に来た時にどうやって声をかけたらいいか。

目的は成績に対する批判や批評をすることではありません。
そんなことしたって子どもはやる気をだしません。

本当の目的は子どもに次のテストに向けて勇気と力を与えること。
点数という結果を褒めるのではなく
点数をUPすることができたこれまでの過程を認めてあげてください。

結果よりも過程を認める

これはとても大事なことです。
親が結果にこだわると、良い点数でないとき隠すようになります。
点数だけにこだわると、何の為に勉強しているかわからないまま勉強をすることになり、やる気が結果に左右されます。


悪い点数に目を向けて、それを何とかしなさいというよりも
本人の得意な点に目を向けてください。
点数が60点だったとしても、前回よりも点数がUPしたならほめましょう!!

大人になったらわかることですが
仕事で大きな成果をだすには、苦手な分野で四苦八苦して勝負するよりも、得意な分野で勝負したほうが結果が全く違うはずですね。


苦手なものに力を注ぐよりも
まずは得意なものに徹底的に力を注ぐ。
そうすることで苦手なものもつられて力がついてくるものです。


子どもの成績をあげるには
説教、指示、命令、罰、ご褒美はその場しのぎの方法でしかありません。
皆さんも子ども時代があったからわかりますね(笑)


早い話、成績は勉強量がふえれば伸びます。(正しい勉強法で)
子どもが自ら机に向かい、バリバリ勉強すれば成績は伸びます。
必要なものは、明確な目標と困難やめんどくささに立ち向かう内から湧き出る『勇気と力』です。


そのために親がすべきことは
我が子の目標を理解し、支援すること。
結果に対し批判、批評、指示をしないこと。
過程をねぎらい、信じて見守ること。

親に信じて見守られることで子どもは勇気を力を得るのです。

























  

あなたの時間の浪費はどのくらい?

学習塾マイポートの塾長平野です。


おかげさまで夏の問い合わせをちょくちょく頂いています。とてもありがたいことです。
ブログを熱心にご覧くださった方もいらして、とても励みになります。

ブログではどちらかというと、親御さんにとっては耳の痛い話ばかりをしているかもしれませんね。でも『育て方が悪い!』ということを伝えたいわけでは全くありません!『お子さんを信じて見守り、自力で人生を切り開けるように育てましょう!』ということをお伝えしたいのです。ですので、ご自分を責めたりしないでくださいね。

さて、今日は自分自身がはっとしたお話を。
ある本を読んでいて、あらためて自分の愚かさに気が付いたお話です。

皆さんは一日のうちでどれくらいスマホを使っていますか?
iphoneだと週間レポートといって一日に平均どれだけスマホをみているか週末になると勝手に(?)教えてくれる機能があります。私の場合、ここでは皆さんに恥ずかしくて公表できないくらいの時間をスマホに費やしていることがわかります。毎週そのレポートのお知らせがあっても、見て見ぬふりをしてきた自分がいます。

実際のところ、その時間のすべてが必要不可欠で有意義な時間かというとぜ~~~んぜんそんなことはなく、ゲームや動画、tiktokなど単なる暇つぶしの時間が大半です。

普段、生徒たちに『時間を有意義に使おう』『計画的に使おう!』と言いながらめちゃくちゃ時間を浪費している自分。。。

時間の有用性を伝えるならまずは自分自身が時間を有効に使わねばいけませんよね。言葉に説得力がないです。。。

その今読んでいる本に以下のような表現があり、いかに自分が時間を浪費してきたか目が覚めました。




それは以下のようなものです。


1日に合計30分スマホやSNS、テレビなどに費やすと。。。

年間合計182.5時間
8時間労働で22日分!!


1日に合計60分スマホやSNS、テレビなどに費やすと。。。
年間合計365時間
8時間労働で45日分!!!


1日に合計90分スマホやSNS、テレビなどに費やすと。。。
年間合計547.5時間
8時間労働で68日分!!!


どうですかみなさん!!
たったの一日90分の何気ない暇つぶしが一年だと2か月以上働いたことになるのです。
これが一日2時間とか3時間だったら。。。
もう恐ろしくて計算できません。。。
こうしてあらためて考えるとゾッとしませんか?
私たちは(ごめんなさい、私だけかもしれません)時間の浪費を無意識にどれだけしていることか。


『大人は学生の時勉強してきたからいいの』なんて、子どもに言い訳しそうですが、大人は子どもに対して背中で大切なことを伝える必要があると思うのです。大人になっても学び続けるべきですし、何かを達成する姿を子どもに見せていくことはとても大切なことです。

子どもにとってみれば、親がスマホ、テレビ三昧なのに子どもには勉強しろっていうのはあまりにも理不尽です。やる気がない、勉強しないと嘆くよりもまずは自分からではないでしょうか。

8時間×68日あれば結構なことを実現できますよね。資格試験の勉強、語学の勉強、新しく趣味を始める、副業にトライする、読書をするetc

ちなみに、マイポートで速読を習得すれば8時間で簡単な本なら余裕で読了できますから、年間で少なくとも70冊の本が読めます。1か月で考えると5冊以上です。間違いなく人生の質が高まります。

私の場合、1日の中で無意識に浪費している時間は90分どころではないので本当にゾッとしましたし、なんと自分は愚かだったのだろうかと後悔しきりです。早速意味のない無駄なアプリは消しました!!今一度自分の時間の使い方を再検討しています。


というわけで、自分の恥をさらけだした今回の記事ですが、是非とも親子で読まれることをお勧めします。お子さんの場合、若ければ若いほどそして時間の浪費が大きければ大きいほど、大人になるまでに喪失する時間はとんでもないことになります。ただし、この記事についてお子さんとお話をするときに気をつけて欲しいことがあります。子どもだけに時間を大切にしようねと言うのではなく、自分も時間を大切にするから一緒に考えてみない?ってお話してみてください。子どもに変化を要求するなら、まずは自分からですよ!



時間は浪費、消費するのではなく、創造するために使うということを意識する。そうすれば自ずと未来は確実に素晴らしいものになるはずです。
と、今回は自分に向けて戒めたいと思います。。。





  

他人と過去は変えられない

学習塾マイポートの平野です。

以前、こんなことを紹介したことがありました。
ある塾で東大に受かったOBに子ども時代を尋ねた調査があり、全員が「イエス」と答えた質問がふたつあったそうです。

ひとつは
【小さい頃に、親に『勉強しなさい』と言われたことがない】

もうひとつは
【母親がいつもニコニコ していた】

東大に行く子どもがすごくて、行けなければダメとかそんなことを伝えたいのではなくて、いちいち心配しなくても子どもを信頼して見守ることを徹底すれば、子どもはもてる力を発揮していくということを理解して頂きたいのです。

戦後の日本には【努力をすれば夢はかなう】という神話がはびこってきました。
たしかに努力をすればするほど暮らしがよくなった時代がありました。
でも、何か上手くいかないことがあると『努力が足りなかった』という結論に至り、自分を責めるのが日本人に多くみられる傾向だと思います。

いやいや本当は、人生には自分の手に及ばない不確定要素は存在し、努力をしても上手くいかないことはいくらでもあります。

例えば、旦那さんが起業をしたとして、でも上手くいかなかったとします。そこで奥さんが、仕事が上手くいかなかった理由を旦那さんの努力不足となじるのか、または共に失敗を糧としてまた新たに出直そうよと励ますのか。
どちらを選べばその後の人生は開けていくでしょうか。


子どもがテストで60点をとってきたとします。
そこで、このままでは志望校に行けない!!と不安になり、子どもに対し努力が足りない!ゲーム禁止!もっと勉強時間を増やしなさい!!とコントロールしようとするのか。
それとも、本当は何点取りたかったの?もし自分で納得がいってないなら、今度はどんな工夫ができるかいっしょに考えてみようか!というように、子どものコーチ役となるか。

どちらをとれば、お子さんがまた前を向いて自分で歩んでいくかわかりますよね。


いい点をとった、有名校に入ったとしてピンチはいつでも訪れます。成績も学歴も今の世の中、幸せを保証するものではなくなりました。夢を実現する力、自分で考え行動する力、失敗したとき・ピンチに陥った時にそこから這い上がる力、そのような力こそが世に出て必要となるはずです。

子どものころから、転ばぬ先の杖のように子どもの行動に先回りして干渉をしていると、子どもは次第に自分の人生に対するコントロール感を失い、ピンチや逆境にとても弱くなります。そもそも人間は行動の選択肢を自分で選べないと過大なストレスを感じる生き物だからです。

親の言うとおりに動いてさえいれば上手くいくのは、せいぜい小学校中学年までであって、思春期をむかえるにつれ親の小言は百害あって一利なしくらいに思わないと、子どものたくましく生きていく力を奪いかねないのです。

どうか、お子さんの価値をテストの点数だけではからないでくださいね。テストの点数はお子さんの全てを価値づけるものではありません。(テストでいい点数をとるのは無意味だと言っているのではありません)テストの点数がパッとしないからといって子どもの自尊心や自己肯定感を奪わないでくださいねってことです。

子どもは常に手綱を握っていないとどこかに行ってしまうような危なっかしい存在ではなく一人で考えて自分の行き先を決めていく立派な存在として認めてあげることが大切だと私は思います。


毎回おんなじことの繰り返しな気もしますが
手綱を手放していくことが子離れが子育ての目標なのです。
親は親の人生を生き、子どもに対して笑顔で『人生って、大人になることって楽しいんだよ!!』ってところを見せてあげましょうよ。
少なくともこのことを伝える人間として、私は自分の子どもに対してそうありたいと思います。
(とはいいつつも、宿題は済んだか?忘れ物はないか?ってついつい言ってしまう自分もいます。。。)



【他人と過去は変えられない 未来と自分は変えられる】
これは私が心理学とカウンセリングを学び始めた頃に深く心に刻んだ、精神科医エリック・バーンの言葉です。

これを子育てに言い換えれば
【子どもと過去は変えられない 未来と自分は変えられる】ってことですね。子どもをコントロールしようとしても本質的にはコントロールできません。

眉間にしわをよせ小言を言い続ける親を生きるか
笑顔で人生を楽しみ、子どもを見守る親を生きるか

あなたはどちらを選びますか??

















  

子どものやる気を削ぐ言葉

学習塾マイポートの平野です。


連日の大雨で飛騨地方は大変な事態となりました。
被害に遭われた地域・世帯の皆様には心よりお見舞い申し上げますと共に、 一日も早い復旧をお祈りいたします。


さて、今回は前回の予告通り、子どもとのコミュニケーションについて書いてみたいと思います。
とは言っても、このことについて本気で書くとすると本を何冊もかけてしまうくらいの大きなテーマなので、テーマを絞ります。


この時期、長い休校が明けて身体と心が上手くバランスがとれず、動きたくても動けなかったっり、学校に順応できないでいるお子さんが多いと思います。
そんな状態があると、つい不安から言わなくてもいい言葉がけをしてしまうこともあると思います。
親はわが子が心配だからこそ色々言ってしまうものです。


突然ですが日頃以下のような声掛けをしていませんか??
正直に振り返ってください。


□ そんなんで高校(大学)行けるの?

□ やるやるって口先だけじゃない!

□ こんな点数で大丈夫なの?勉強が足りないんじゃない?

□ みんながやってるんだから、あなたもしっかりやりなさい!

□ そんなにやる気がないなら就職しなさい!

□ 後で後悔してもしらないよ

□ 私みたいに後悔して欲しくない

□ あなたの実力はそんなものじゃないでしょ

□ 皆、あなたに期待してくれてるのよ(お金もだしてるのよ)

□ あなたのためを思って言っているんだよ

□ ○○君は ~ だったみたいだよ(お前も頑張れ)

□ 数学はあがったけど英語はまだまだ点数あげられるでしょ

□ 勉強しなくていいの? 宿題やったの?

□ ~してくれてありがとう(コントロールする気がバレバレ)

□ 塾行ってるんだから点数とってあたりまえでしょ



実は上記の言葉がけは実際に私が生徒たちに聞いた
親に言われてやる気を削がれる言葉です。


皆さんの中にはハッとした人、耳が痛い人、反論したくなった人、思わずブラウザを閉じたくなった人など様々だと思います。
多かれ少なかれ、上記の中の声掛けを無意識にしているのではないでしょうか。


なぜ上記の言葉が子どものやる気を削ぐのか。
それは『今ある、我が子のありのままを肯定せず否定している』からです。

この説明ではピンとこない方もおられるでしょう。
皆さん、我が子のことは愛しておられるし、何よりも大切だと思うからこそかける言葉でしょう。

私たち大人の心の中には我が子に対して【こう育って欲しい!】という理想がありませんか?
もしくは【こうはなって欲しくない】とか。

まぁ、あっても当然というか仕方ないことだと思います。
でも少し考えてみてもらいたいのは、あなたはご自分の親の意に沿うように生きてきたか??ということです。
親の期待を裏切らないように、親に心配をかけないことを大事にして生きてきましたか?


親の期待を裏切ったこと、迷惑をかけたこと、心配かけたこと。。。 挙げたら限りが無いはずです。
私たちは親のために、親の期待に応えることが人生の目的ではなかったはずです。


もし、自分の人生に何か思い通りにいかないこと、挫折や、悲しいことがあったとして、それは親のせいなのでしょうか。
そんなことはありませんね。自分の責任として考えてきたはずではないでしょうか。
何度も転んで、いろんなことを学んできましたよね。


つまり、親が子どもをどんなに心配したところで、結局なるようにしかならないのです。
人は転んではじめて学んでいくものですよね。
そのことはご自分の人生を振り返ればご納得頂けるでしょう。


あなたはあなたの人生において、良いこともそうでないことも全て自分の行動の結果として受け止めてこられたでしょう。
であるならば、子どもの人生は子どもなりに自分で責任を負っていくのです。
結局子どもの人生をどれだけ心配したところでなるようにしかならない。

親ができることはただ一つ。
信じて見守ること。
そして、いつか子どもに必要とされなくなることが子育ての目的です。


子どもの人生は子どもの人生
あなたの人生はあなたの人生
子どもにとっての課題はあなたの課題ではありません。
あなたは課題に取り組む我が子を信じて見守るだけ。
必要な時にいつでも手を差し伸べられるよう、後ろで見守るのです。



今一度、上記の親にやる気を削がれる言葉を見返してください。
どれも、ありのままの我が子を信じる言葉ではありません。
今の我が子を否定しているのです。


上記の言葉は一見、励ましたり、奮起を促しているように見えるものもありますが、結局は今を否定しています。
脅かすような表現になりますが、言葉には言葉の下に無意識に伝わる裏のメッセージがあります。
上記の場合、裏で何が子どもに伝わっているかわかりますね。


ざっくり言えば、『あなたは私が言ってあげないとダメな子』というものが伝わってしまうのです。
表面上では励まして、奮起を促してくれていても、心の中で『僕は(私は)だめな子』と無意識に変換される怖さがあるのです。


覚えておいてください。
親の言葉は何よりも強力な催眠効果があります。
子どもの為を思って、常日頃かける言葉が呪いの言葉として『あなたはだめな子、あなたはだめな子』として伝わっているとしたら。。。


親の不安や、理想、エゴからくる言葉は子どもの自己肯定感を奪っていきます。
自己肯定感とはありのままで生きていていい、無条件で愛されている安心感。


親の究極の願いはわが子の幸せだと思います。
幸せを願うなら、自己肯定感を高める言葉をかけていくことが大事なのです。
思いが先走りすぎて、子どもへの声掛けが自己肯定感を奪っているとしたら本末転倒。






最後に

集中力がなくても、宿題・提出物がいい加減でも
赤点連発でも、成績悪くても、学歴が今一つだとしても
幸せになることはいくらでもできるはずです。
周りにそんな人いくらでもいますよね。
逆に高学歴でも本当に幸せかどうかは別の問題です。

幸せになるか、そうでないかは
立派に学業を修めたかよりも、自己肯定感の高さに比例します。
自己肯定感は大人になって高めるのは至難の業です。


いいも悪いもなく、ありのままの我が子の今をよしとする毎日の積み重ねが、よしとできる未来につながるのです。
みなさん!責任重大ですよ。


今回は子どものやる気を削ぐ言葉にフォーカスしました。
次回はやる気につながる、勇気を与える言葉について書いてみたいと思います。

長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
















  

お子さんの異変に気が付いたら②

学習塾マイポートの塾長平野です。


何が起きたかわかりませんが、前回記事のアクセス数がとんでもないことに!!
この記事を書いている時点でPV数が2347!!
地方ローカルブログなのでこの数字はありえない。

業者によって一時的にぐっとアクセスが増えたのかと最初は冷静にみてましたが、昨日が600越えで今日が2300越え。
もし私の記事がこのご時世必要とされているなら。。。
ということで今回は続きを書いてみたいと思います。


今朝、こんな記事をネットで見かけました。
来年度の高校入試の出題範囲を縮小する都道府県がいくつもある中で、どうやら岐阜県は例年通りの出題範囲とするようです。。。
約3か月分遅れた学習内容を夏休みの短縮や行事削減などでなんとか対応していくということです。


しかしながら、中学時代は高校入試の為だけにあるのではなく、行事や部活などを通して沢山の貴重な体験を積み重ねられる時期でもあるわけで、それらの為の時間をつぶして高校入試に無理して対応させていくのはいかがなものかと思いますね。

政府、文科省主導によって全国一律に主導されるなら、まだ仕方ないかと思わなくもないですが、記事のように自治体によって対応がバラバラなのであるなら、岐阜県には生徒たちに心ある配慮が欲しかったです。


入試の試験範囲を削減すれば、それだけ授業の進度に余裕が生まれ、生徒たちの心と体のバランスや生活リズムを徐々にもとに戻すカリキュラムを組むことができるはずです。


大人の私たちにはなかなかイメージがつかないことなのかもしれませんが
生徒たちにとって新年度のクラス替えってとってもストレスなんです。
かなりのエネルギーを使うことなのです。
新しく中学生、高校生になる子は余計大変です。
もちろん、受験生も。


大人は大人でコロナ禍による様々なストレスがあるように
子どもたちにだってコロナ禍があるのです。


休校はじめこそ、子どもたちは『やったー学校休みだ~!!』なんて喜んでいましたが、次第に早く学校始まって欲しいって皆が言っていましたから。


大学受験を意識する高校生なんかは学習のリズムが狂ってしまい,思うように勉強が手につかず悩み苦しんでいる子が何人もいました。
何人もの泣きながら自分を責める子の相談に乗りました。17,18歳の子が泣きながら苦しんでいるのです。


繰り返しになりますが、今生活や学習のリズムを崩してしまった子に、正論や親の不安をぶつけないでください。
この長い長い休校期間がなければ、もしかしたら思い通りに生活できていたかもしれないのです。
これはまさにコロナ禍であり、我が子の怠慢、甘さではないとご自分に言い聞かせてください。


長い間、不登校支援をしてきた経験からも言えますが
親の正論、将来の不安をあおるような言葉、例えば『そんなんじゃ、志望校に行けないよ!!それでいいの?』みたいな言葉は一時的に子どもを動かせるかもしれませんが、不安を回避するための行動なので長続きがしません。

なので、往々にして怒って勉強をやらせるとこんな感じになります。
赤:親 青:子ども

注意する ⇒ しぶしぶ勉強する ⇒ もとに戻る ⇒ 注意する ⇒ しぶしぶ勉強する ⇒ もとに戻る ⇒ キレて怒る ⇒ 自分を責める ⇒ 自分はだめな子 ⇒ エネルギー充電できない ⇒ ますます動けない ⇒ また怒る

という負のスパイラルに落ちていきます。




子どもが思い通りに動かない時は、怒っても無駄です。
動いたとしても、それ以降いちいち言わないと動いてくれません。

理想は言わなくても、自分で考えて動ける子ですよね。
だとするならば、マイナスの声掛けではなくプラスの声がけでなくてはなりません。


長くなりそうなので次回の記事では
我が子に異変が生じているときに
どうやってコミュニケーションをとればよいか書いてみたいと思います。  

お子さんの異変に気が付いたら

学習塾マイポートの平野です。


今、日本の学校に異常事態がおきているかもしれません。


というのも、学校の長期休校が明けてから
学校を休みがち、もしくは休んでいる子
塾に来られない子、勉強に対して意欲・やる気が著しく低下した子
生活のリズムがつかめず疲れている子


塾の中だけでも、上記のような子が何人もいるのです。
生徒に聞いてみると、学校では休み明けから不登校の子が増えたようです。
中には学校をやめてしまった子もいるらしい。。。
この数週間で、塾内のカウンセリングをした数も通常では考えられない回数です。


考えてみれば、約3か月も休みが続き、しかも基本はステイホーム。
戦後、日本人が経験したことのない緊急事態のなか、大人でもメンタルコンディションを正常に維持するのは相当難しいですよね。


そんな状況から休校が明け、生徒たちは以前と変わらない6時間授業に部活、塾と大忙しです。
客観的に考えれば、急にすべてにおいて以前と変わらない対応をしなくてはいけないのですから疲れて当然。
目標が見えなかったり、モチベーションが著しく低下しているようなメンタルの問題を抱えている子もいるでしょう。


マイポートの中だけでも、様子がなんとなくおかしい子が何人もいますから、学校にはそのような子がもっといるんだろうなぁと想像できます。







ここで私から大人の皆さんにお願いです。
疲れていたり、学校に行きたがらなかったり、元気がない、やる気がない、そんな様子が見てとれたら
どうか、叱らないでください。
甘い!たるんでいる!休み中にゲームばっかりしていたから!
などと、厳しい言葉はぐっとこらえてください。
(お気持ちはわかりますよ)

学校のテストがふるわなかったり、なかなか勉強に身がはいらなくても、正論で子どもに勉強を無理強いしないでください。
子どもは子どもなりに悩んでいるのです。
長い休校があったせいで、心と体のバランスが崩れてしまっているかもしれないのです。


今は上からの指示・命令的な言葉は極力抑えましょう。
何が大事で、本当はどうするべきかはわかっているのです。
動きたくても動けない我が子の苦悩、苦しみをどうか理解してあげてください。


想像してみましょう。
自分が仕事や悩みごとで疲れて動けないとき
パートナーや大切な人、親友にどう言葉をかけてほしいですか?
どんな態度でいて欲しいですか?



きっと、正論や上から目線の言葉はいらないですよね。
自分が声をかける側だとしても、悩んでいる友人に上から声をかけませんね。


どうにも動けないときに一番欲しいものは
共感だったり、そばにいて安心感を与えてもらえることではありませんか?
子どもといえど、かけるべき言葉、態度は大切な友人に対するものと同じであるべきではないでしょうか。


我が子が問題を抱えているとき
親がすべきことは上からの叱咤、説教ではありません。
必要なことはわが子に困難に立ち向かうエネルギーを与えること。


安心、安全、安らぎのある家庭の中でこそ、子どもはエネルギーを充電できるのです。
厳しい言葉や、『このままだとうちの子はどうなるんだろう』という不安からでる言葉はいくら正しくても本当のパワーを子どもに与えることは絶対にありません!


『あなたは私の子だから大丈夫!』そんな気持ちで、お子さんに寄り添ってあげてください。
上からではなく、お子さんの横にいて一緒になって応援してください。
子どもの言葉をさえぎらず、親の価値観で言葉をかけず
ひたすら話を聴いてあげましょう。
大切な友人に寄り添う感覚です。



縁あってこのブログをご覧になったお母さん、お父さん。
うちの子無理してないかなって、ちょっと目を向けてくださいね。


正論で人は動きません。
共感してもらってはじめて人は耳を傾けます。








  

子どもが集中して勉強するには?

学習塾マイポートの塾長平野です。


緊急事態宣言からの休校期間も早いもので、もう2か月が経ちました。
このブログを読まれている子育てママさん、パパさんの中には自宅学習をなかなか進んでしない我が子にイライラしている方が少なくないのではないでしょうか??


塾というのは不思議な場所です。
普段、家では勉強に集中できない生徒たちでも、塾なら2時間、3時間は平気で集中できます。


ところが、塾でも家でも勉強になかなか集中できない生徒がマイポートに例外として一人います。
それは小学5年の我が息子です。。。


もともと、集中力に欠ける発達の特性をもっているので
そこは半ば仕方がないと受け止めてはいます。
心理学の勉強を専門としているからこそ、受け止められているのかもしれません。


これがもし、発達心理学などの知識がなかったら、しょっちゅうガミガミ怒っていたかもです。
コーチング的な言葉がけを駆使しながら自分で勉強に向かえるよう、日々工夫をしていますが、やっぱり思うようにはいきません。


ところが今日、我が子が集中して勉強をすすめられるための大切なことに気が付きました。


いつもならすぐに集中が切れて、なかなか手が進まない算数の計算演習が今日はびっくりするくらい集中して取り組めたのです。
時間にして1時間強。
いつもの彼なら10分も持てばいい方なのです。

なぜ今日はそんなに集中して学習できたのか??


それは簡単な理由です。
傍らに見守る人がいたからです。


苦手というか、発達の特性上どうしても複雑なひっ算の学習がなかなか進まない息子くん。
でも今日は数学専任【山ちゃん先生】に丁寧に優しく教えてもらった後、黙々と計算を苦も無く続けられたのです。






昨日も同じ単元の問題を解いていましたが
昨日はなかなか進まずどうしたもんかと、こちらが困るくらいでした。

昨日と今日との違いは傍らに見守る人がいたということ。
昨日も彼は同じ山ちゃんに教えてもらったけれど
今日は教えてもらったあとずっと傍に座って見守ってもらえたのです。
(正式な授業ではないので、山ちゃんの厚意です)


これで分かったことは
子どもが落ち着いて勉強を進めるには言葉がけだけではうまくいかないこともあるということ。
ほめるとか、優しく教えるとか様々なアプローチがあるかもしれないけど、一番大切なことは、『頑張っているあなたをそばで見守っていますよ』という姿勢なのかなと気づかされました。

もともと、子どもは『あなたのため』という言葉の裏にある親のコントロールを嫌います。
コントロールではなく、子どもの思いや行動を見守る温かい愛情によって子どもは頑張る原動力を得るのですね。


みなさんもお子さんに、『宿題やったの?』『もう勉強始めなくていいの?』『計画通り進めてるの?』
なんていうように言葉がけをされていると思います。
でも、親の心配をよそに子どもはなかなか言うことを聞きませんよね。

そんなときは、同じテーブルで、勉強するお子さんを見守ってあげてください。
教えたり、計画に口を出したり、あれこれ指示や質問をせず。

親のあなたは本を読んだり、裁縫したりゆっくりくつろいでください。
親が勉強や自己研鑽をする姿を見せることもいいと思います。
同じ場所でスマホ、テレビはやめたほうがいいですね。
そして、いつもより集中できたり、頑張っているようであれば一緒に喜んで、たくさんの笑顔を見せてあげてください。

親である私たちは毎日忙しいですね。
どうしても子どもに対して指示ばかりしてしまいがちです。(私もそうです)
ですが、必要なのは指示よりも愛情を伝えることです。

怒ってコントロールして動かそうとしてもその場だけです。
であるならば、見守る気持ちで楽な気持ちで傍にいてあげた方が、子どもは安心して落ち着いて勉強をし始めると思います。


自粛期間が長いとどうしても親は子どもに小言が多くなって関係がギスギスしがちだと思います。
今日、このブログを読んで共感いただけたなら、是非試してみてください。
自戒を込めて(*_*)








  

レジリエンスとは 「教育七五三」の向こうにあるもの その⑤

学習塾マイポート塾長の平野です。


少し間が空きましたが、前回は「自己肯定感」について書きました。

自己肯定感とは ありのままの自分を認める、自分のことを無条件で好きでいる状態のことでしたね。
では今回は、そもそもなぜ自己肯定感って大事なの?ってことに関してお話をしましょう。


さて、私たちが学んできた日本の公教育は
【速く解き、正確に答え、多くの知識を覚える】といったように
究極を言えば、優秀な官僚型の人材を生み出すためのシステムでした。


なぜかわかりませんが、成績オール5を目指すことがすばらしく
1や2があることはダメ!


ちょっと冷静に考えてください。
人が大人になり社会を生きていく上で、オール5すなわち完璧人間である必要はありませんよね。
苦手な仕事や苦手な分野っていくらでもあるはずです。

社会に出て自分を助けてくれることは
自分の得意分野や好きなことです。

嫌いな仕事、苦手な仕事はたまにはやらなくてはいけませんが
ストレスと戦いながら、我慢を重ねて体を壊すくらいなら
その時は転職とか考えますね。


ところが、日本の学校というのは苦手なことがあることは許されません。
苦しくても我慢して苦手を克服するために頑張らなくてはいけない。
まるで修行のようですね。

さあ、そんな日本の学校で
子どもたちが生きていくのはけっこうたいへん。
私たちも経験したように(^_-)-☆


日本の学校でうまくやっていくには
速いこと、正確であること、多くの知識もっていることが必要なのですが
必ずしもみんなが持てるわけではありません。


本当は苦手を克服することにエネルギーを割くより
好きなこと、得意なこと、興味があることに力を割くほうがとても効率がよい。
でも残念ながら日本の教育システムはまだまだそのようにはなっていません。

すると、日本の学校でうまくやっていくには
苦手、嫌い、興味がないことにもそれなりに立ち向かっていかなくてはならない。







そこで必要になるのが レジリエンス なのです。


レジリエンスとは逆境力、回復力、復元力という意味を持つ言葉です。
さまざまな環境・状況に対しても適応し、失敗しても恐怖心を持っていても成功に導く力。


このレジリエンスの力が強く備わっていることで
学校や社会生活などの困難や失敗を乗り越えられるというわけです。

であるならば、学校でいい点数をとり、高い学歴を身につけたとしても
レジリエンスが育っていなければ、本当の成功にたどり着けませんね。

ハ●ーワークで相談員をしていた知り合いによれば
大卒高学歴の再就職の相談がとても多いし
精神を病み、故郷に戻ってくる人が少なくないとのことでした。


日本全体が右肩上がりの時代はとっくに終わりました。
有名企業、大企業に就職すれば安泰という時代ではないのです。

バブルのころまではとにかく有名大学を目指し、大企業に入ればなんとかなりました。
今は強いレジリエンスを持たなければうまく渡っていけない世の中なのです。


では、このレジリエンスを培うには我が子を甘やかさずに厳しく育てればいいのでしょうか??

いえいえ、そうではありません。
レジリエンスの土台に自己肯定感がしっかり根をはっていないと
いくら厳しくしても、すぐにへこたれてしまいます。

厳しいしつけが成り立つのは、もともとその子にレジリエンスが備わっているから成り立っているのであって
自己肯定感がない子にいくら厳しく育てても、レジリエンスは備わらないと心得てください。

親から無条件で愛されている信頼関係があるからこそ
厳しいしつけが成り立つのです。

この話を書いていると巨人の星の父・星一徹と息子・飛雄馬が思い出されます(笑)
飛雄馬はレジリエンスの塊ですね。
まさにど根性。
幾度の挫折も不死鳥のごとく蘇る。




あれは一徹がとんでもないスパルタだったから飛雄馬にレジリエンスが備わったのでしょうか。
私はそうは思いません。
どこの親子にも負けない父と子の厚い信頼関係があったからこそなのです。


話を元に戻します。
親は子の未来を案じ、少しでも高い学歴と教養を身に着けて欲しいと考えます。
それはそれで、間違ってはいません。
今は時代が変わり、それだけではダメですよということです。

逆境に追い込まれても、柔軟性を発揮し立ち向かっていく強い心。
実は親が子に身につけてもらいたいものはこれなのではないですか?

レジリエンス、すなわち折れない心をもたせるには
まず自己肯定感、自分は自分のままでいいという心をもたせてあげること。


というわけで、目先の点数に神経質になるよりも
子どもとの信頼関係を築いていくことの方がじつは大事だったりするのです。

塾の先生が書くのも何ですが、これは真理だと思います。


さてさて、5回にわたって教育七五三をテーマに話を進めてきました。
結局のところ、悲しいことに大人の社会も子どもの社会(学校)もユートピアではありません。
全てが完璧な自分に優しい世界は存在していないのかもしれません。

今回教育七五三を挙げたように、日本の子どもにとって学校は幸せな場所とは言い難い。
(北欧の教育先進国と比べると)
社会の変革を辛抱強く待たなければ学校はなかなか変わらないのかも。

私たち親の 子育ての先生は 自分の親です。
でも、親の子育てはずっと昔の価値観の中で是とされたものです。

親が自分を育てたことがすべて今、我が子を育てるときに上手くはまるとは限りません。
手本とすべきこともあるし、手本にならないこともある。

今回伝えたかったことは
学校が七五三といわれるように、本当に機能不全に陥っているのなら
そこで、点数をとらなくてはいけないということだけにフォーカスすることは大変危険ということ。
寂しくきこえるかもしれませんが旧世代の子育てを見直す必要がある時期に来ているのかもしれないのです。

学校の授業が分からないこと、点数がとれないことは人としての価値が下がることを意味するでしょうか。

学校のシステム自体に我々は簡単に手を出せません。
学校の授業が分からないは本人の問題でもあり、学校システムの問題でもあります。

いい点数だけとればいいという時代は終わりました。
これから日本が大変な世の中になったとしても、そこで生き抜いていく強いレジリエンスを持たせることの方が、点数を取らせることよりも大事な気がしませんか?

こんなことを訴えるのは塾講師として変かもしれません。
しかし、私は点をとらせるだけの塾やさんではなく
人を育てる教育者でありたいのです。

シリーズを通して読んでくだっさった皆さんに感謝します。
ありがとうございます。












  

自分を好きになること 「教育七五三」の向こうにあるもの その④

学習塾マイポート塾長の平野です。


前々回に予告した 自己肯定感について今回は書こうと思います。



突然ですが、皆さんは自分のことが好きですが?

自分に満足してますか??

本当に???



(内閣府のHPより)


上のグラフは対象年齢13歳~29歳の国別比較です。
日本の若者は自分に満足している割合が半分以下。
諸外国と比べて、異様に低いことがわかります。

実は上のグラフは自己肯定感についてのグラフと考えることができます。
ただ、自己肯定感って言葉はちょっと難しく聞こえますね。

自己肯定感とは簡単に説明するなら


無条件で自分に満足していること
無条件で価値ある存在だと思えること
無条件で愛されていると思えること


もっと簡単にお伝えするなら

無条件で自分を好きでいること、愛していること です。

自分は自分でいい!  ありのままでいいんだ!! です。

前々回のブログで書いたように
子育ては子どもに必要とされなくなる過程であり
究極の理想は 我が子がその子自身を 無条件に好きになること。


今ざざ~っと自己肯定感の定義について書いてきましたが
何回も登場する言葉があったことにお気づきですか??


そうです

無条件です!!


もし、皆さんに
自分の好きなところを教えてくださいって尋ねたら
きっと自分の長所や良いところ、優れていることを挙げませんか?

無条件で好きになるとは
無条件で愛するとは

短所・悪いところ・劣っているところも含め、認め、受け入れるということです。


すご~くわかりやすい例えをしましょう。


我が子が可愛い赤ちゃんの頃を思い出してください。


おしっこしても
夜中に泣いても
げろを吐いても
コップをこぼしても
モノを破壊しても


要するにどんなことをしたとしても
可愛くてかわいくて仕方なくありませんでしたか?

きっと怒鳴ったり、叱ったりしませんでしたよね。
そんなことも含めぜ~んぶが愛しかったはずです。

そう、あの感覚こそが無条件の愛。
男女間の好きとか嫌いとかの愛ではない。
絶対的な愛です。

※もし、この例えがぴんと来ない方はもしかするとセラピーの必要があるかも。
愛情センサーにエラーが生じているかもしれません。


ところがどうでしょう。
我が子が大きくなるにつれて、いつの間にか
いろんな注文を我が子につけていませんか?


いい点をとれ
早くねろ
部屋をかたずけなさい
さっさとしなさい
マンガばっかり、ゲームばっかりするな



そう、これらをクリアをしないとダメになってませんか?
これらをクリアしてはじめてほめてませんか?

このように、条件をクリアしてほめたり認めたりすることを
条件付きの愛情といいます。

条件付きの愛情は、条件をクリアできているうちはいいですが
クリアできなくなってくると、子どもは非常に苦しくなってきます。
条件をクリアしない限り愛されない訳ですから。

振り返ってみてください。
親の笑顔を見せるより
眉間のしわ、ためいき、小言の方が多くなってませんか??



その回数が多ければ多いほど自己肯定感が損なわれていく可能性が大です!



自己肯定感って、子どもが大きくなって段々と備わってくるものではないんです。
赤ちゃんの頃から、親にだっこされ笑顔に囲まれて生きていくことで

自分は愛されている!
自分は生きてていいんだ!


と自然に自己肯定感がそなわっていくのです。


ところが、自己肯定感は10歳ころを境に下がっていきます。
そうです

学校で成績を意識しだすと
自分と他の子を比べだすと
親が我が子を他の子と比べだすと
親が常識や、世間体を意識しだすと


それに比例して、自己肯定感がどんどん下がっていくのです。


日本の教育は他者との比較で評価されます。
自分がどれだけ他より優れているか。
弱点があることに寛容ではありません。
速さと正確さが求められます。
個性はむしろ邪魔です。
自分を殺し、全体に溶け込み空気を読むことが非常に大事。

親が我が子を他の子と比べ
学校が上に書いたような環境では
自己肯定感を保つにはあまりに難しすぎます。


日本が諸外国にくらべ自己肯定感が低いのも理解できますね。


皮肉なことに、我が子の将来を憂い、案じるからこそかける言葉が我が子の自己肯定感を次第に阻害していることを私たち親は理解しなくてはなりません。


さて、自己肯定感に関するお話は本が1冊かけるくらいお伝えしたいことがたくさん。
今回は自己肯定感がどんなものなのかをお伝えして終わりにします。

たぶんこのテーマは当分続きます。

今日のブログを読んでちょっと焦っている方!
逆に、自己肯定感が何かは分かったけど、そんなに大事なの?
自己肯定感より、学校でいい点数を取ることの方が大事でしょ!

って思っている方もいるかもしれません。

そんな方は是非続きを読んでいってくださいね。
頑張って書きます!!
 











  

不登校44万人 「教育七五三」の向こうにあるもの その③

「教育七五三」の向こうにあるもの その③です。

学習塾マイポートの塾長平野です。
今回は「自己肯定感」について書くつもりでしたが
その前にお伝えしたいことがあるので
ちょっとお付き合いください。

先日、NHKスペシャル「不登校44万人の衝撃」を見ました。
中学生の不登校、不登校傾向がある子が今は何と44万人いるらしいです。
日本の中学生の8人に1人の割合。。。

結構、びっくりしませんか?
仮に1クラス40人だとして、クラスに5人が不登校か不登校傾向にあるわけです。

前回までお伝えしたように、中学校の5割の生徒が授業についていけていないのならば、この結果になるのも分かる気がしませんか??

ところで、私は9年前に高山に帰郷してから3年前まで
同志と共にNPOを立ち上げ、不登校・引きこもりの若者の支援活動をしていました。
今は解散し、保護者の方達の「親の会」のお手伝いだけしています。
ですので、高山の不登校事情は今でも詳しいつもりです。

9年前の高山の不登校事情は今とはかなり違っていて
生徒が不登校になると、学校も親も「何とか学校に来させなきゃ」「行かせなきゃ」的な雰囲気が占めていたように思います。

無理やり子どもを学校に引っ張り連れていく親さん
甘い!と叱責する親さん
子どもの気持ちを優先せずに毎日家に来る先生


当時、不登校になった場合の選択肢は「であい塾」一つしかなく
そこに合わない子、そこにもいけない子はまさに自宅に引きこもるしかなかったのです。
そこで、高山にもう一つの選択肢、居場所、親さん達の相談の場としてNPOを立ち上げたのでした。

塾を経営しながら何とかやってきましたが、結局は行政の公的支援を受けられず
別に市の委託を受けた団体ができたこともあり
それなりの役割はやり終えたと判断し解散に至りました。
正直、悔しかったですけどね。。。




解散以来、高山の不登校事情をちょっと離れたところから見守っていますが
最近、風向きがかなり変わってきました。
というのも昨年

教育機会確保法 が施行されたのです。

ざっくりいうと
今の学校に行きたくなければ他の場所で学んでも OKと国が認めたのです。

前までは、民間のフリースクールやNPO団体に対し
学校の先生は公的に不登校の生徒に対し、それらを勧めることができなかった。
しかし、新しい法律は不登校の子たちの教育の機会均等を保障することになったのです。

このことで、学校の先生はやみくもに「学校復帰」を掲げなくても済みますし
親さんも無理にでも学校に連れて行かなくてもよくなりました。
その子にあった学びの場を本人が選択できるようになったのです!!
素晴らしいことだと思います。

ただ、この法律が施行されても
その法律の存在を我々親が知らなくてはなりませんし
先生も親も意識を変えていかなくてはならない。
そして、行政も学校も学びの選択肢を広げなければ意味がありません。

冒頭に紹介した番組の中で
広島県の教育長が 不登校は学校に対するボイコットである
と発言されていました。

その通りだと思います。
今までは不登校は子どもと学校の関係性の問題と捉えられてきました。
不登校は問題であると。

ところが、教育753と不登校44万人の観点からすると
もはや、不登校は本人の問題ではなく
教育システムの問題であると考えざるを得ません。

番組内でまたこんな言葉がありました。
教育先進国の学校の先生の言葉です。
その学校には不登校はあり得ないそうです。

学校とはみんなが幸せになれる場所。

教育、学校に対するコンセプトが全く日本と違いすぎますね。
子どもたちにとって、そんな日が来るといいのですが。。

私も塾として子どものたちの幸せに関与できる場を提供していきたいと強く思います。
今の学校システムを補完する場所ではなく
子どもたちそれぞれの良いところを見つけ伸ばせる場所を。

今回は予告とそれてしまいましたが
教育753と深く関係のあるお話なのであえてお伝えしました。

今回のお話が必要な人のところに届くのを願っています。
不登校の相談、カウンセリングの看板は現在掲げてないですがいつでも承っています。

お困りの方がいらしたらご連絡ください。














  

ばあちゃんは笑っていてください

マイポート塾長の平野です。

マイポートは塾ですが、私が心理カウンセラーということで
生徒はもちろん、保護者の方の子育ての悩み、夫婦・家族の悩み相談などもさせて頂いています。いわゆるカウンセリングですね。

お子さんの進路面談に来て頂いたのにいつのまにかお母さんの人生相談になっているなんてことは日常茶飯事です。

そんな中で、私が高山に来てから行ってきたカウンセリングのケースでけっこう多いのが【おばあちゃんの子育てへの介入】です。3世代が一緒にくらす家が多い高山では典型といってもいいかもしれません。

この問題は1冊本が書けるくらい大きなテーマなので今日はざっくりと大事なことだけお伝えします。

まず、基本的に子育ては世代をまたいでおじいちゃん、おばあちゃんが孫に口を出してはイカン!ということです。もちろん、両親が不在時に親の変わりにご飯などの生活の援助をするのは全く問題ありません。

大事なのは、50年前の価値観に基づいて子ども(孫の親)を差し置いて余計な口出しをしないことです。戦後まもない高度経済成長前の教育観、家族観は、どう考えても今の価値観にマッチするわけがありません。

よくあるのが【抱きぐせがつくと甘ったれになる!】ってやつですね。これは今では完全に逆のことが言われています。アタッチメント理論というもので、幼少期の親との肌の接触が多いほど情緒が安定した子どもになるというのが現在の子育ての主流の考えです。

子育てに関する先生は基本、自分の親です。その時代の価値観の中で子育ては行われます。

結局、人は自分が子どもだったおよそ30年前の感覚と価値観で子育てをするわけです。30年は長いようで短くもあります。世の中の価値観もガラッと変わっている訳ではありません。親が子どもにそれに基づいて子育てをすることはアリですね。というか仕方がない。

それに比べ、50年〜60年前の価値観と今を比べるとどうでしょう。かなりの開きがあります。50年前の価値観を今の孫の教育に当てはめ、強いるのは相当の無理が生じるはずです。




また、世代を越えて子育てに口をはさんではいけない理由に【混乱】があります。孫(子ども)にしてみると、親の言う事と、祖父母の言う事にズレがあれば当然、混乱困惑しますね。

子は親を見て育ちます。親がどのように祖父母と関わるのかを見て、【子どもとしての両親】が【成熟した大人】になっていくかを学習していくのです。

いつまでもおじいちゃん、おばあちゃんが一家の【長】であると孫(子ども)は父と母に対し不安を抱きます。祖父母が長であることは両親がその家族の中ではいつまでも子どもであることを意味するからです。

ということで、じいちゃん・ばあちゃんは余計なことは言わなくていいということは理解してもらえると思います。

では、孫のために良かれと思って口をだしてきたじいちゃん・ばあちゃんはどうしたらいいのでしょう。

簡単です。
我が子にしてあげられなかったであろう、【全てを受け入れ愛してあげる】ことです。孫のシェルターでいて欲しいのです。

条件をつけて愛するのではなく(いい点とったらほめる。スポーツで活躍したらほめる。良い高校良い大学良い就職したら自慢する。が条件付きの愛情)
点数が悪くても、足が遅くても、本人が思うようにいかない進路だとしてもニコニコして、『お前はそれでいいんだよ』『お前が健康でいてくれたらそれで幸せ』みたいにしていて欲しいのです。このことを無条件の愛情といいます。

条件をつけていなければ溺愛したってかまいません。もしかすると甘えっ子になるかもしれませんが充分に愛され満たされた子は独りでたくましく巣立っていきます。じいちゃん、ばあちゃん想いの子として。

今、このことで困っているお母さん!
独りで抱え込まず、旦那さんに助けを求めてください。
もし、ダメなときはマイポートの平野まで勇気をだしてご連絡ください。
塾の入塾関係なくw














  

勉強に対する意欲を湧かせるには??

こんにちは。マイポートで理数を担当している、山ちゃん(先生)です。

前回の記事では、子どもが勉強に意欲が湧かなくなっちゃう仕組みについて、お話しさせていただきました。

今回は、子どもが勉強に意欲が湧くようになるにはどのような事に気を付けるとよいのか、お話ししたいと思います。
(前回の記事を見てない方はコチラからご覧ください→前回記事




前回の最後にもお話ししましたが、子どもは純粋に「周りの大人に認められるためにはどうしたらいいのか?」ということを敏感に学習しています。

ですから、大人が、結果を認める価値観で接すれば、それを学習し、結果を出すことに重きをおくようになり、挑戦することをやめ、出来る事を繰り返して能力を誇示するようになります。

結果が全てなので、過程には無関心になります。
そうなると、ひどい場合、嘘もつくようになります。

例えば、カンニングをする、というのも、過程は関係なく、結果が欲しいからするようになるのです。

では、勉強に意欲が湧くためには、大人はどのように接したらよいのでしょうか?

それは、大人が、価値基準を変えて接することです。
「結果がどうなったか、ではなく、過程、努力、経験にこそ、価値がある」という価値基準で、子どもに接することです。

子どもは純粋に大人に認められたいだけです。
大人が「過程、努力、経験」に価値基準を置き、挑戦したらそれを認める態度で接していけば、子どもは自然にそれを学習し、そのように育ちます。

そうすると、子どもは挑戦することに生きがいや喜びを見出していき、勉強に意欲が湧くようになります。

実は、子どもに限った話ではありませんね(笑)
大人も、本来周りの環境によって、何で評価されているのかに敏感なだけかもしれません。

挑戦することを認めてくれる会社であれば、どんどん挑戦したくなるし、結果ばかり評価する会社であれば、新しい挑戦をするより無難にルーチンワークをこなすことを選択していくのではないでしょうか。

学習する意欲が湧くかどうかは、何によって評価される環境に身を置いているのか、ということに、大きな影響を受けているのですね。

子ども達には、挑戦したいと思える環境を提供したいですね。

マイポートでは、7月2日より、斐太高校生対象の理数道場を開講いたします。山ちゃん(先生)が担当します。

お問い合わせはこちらまで。
0577−77−9148  

『うちの子全然勉強しなくって。。。』

こんにちは。マイポートで理数を担当している、山ちゃん(先生)です。




さて、「同じクラスのよその子はすごく勉強熱心なのに、うちの子は全然勉強する意欲がなくって困っちゃうわー!」なーんてお悩みをお持ちの方は結構多いのではないでしょうか?

今日は、そんな勉強に対して意欲が湧かない子が、意欲が湧かなくなっちゃう仕組みについてお話したいと思います。この秘密が分かれば、お子さんも勉強に意欲が湧くようになるかも!?

では早速いきましょう!

勉強に意欲が湧かなくなっちゃう理由は、「失敗したくないから」というケースが少なくないです。

失敗したくないなら、最初から挑戦しない方がいいですもんね。裏を返せば、そういう子は「自分には能力がある!」と誇示したい欲求が強いです。

なので、自分に出来る事であれば、やってみせて、「ほら、すごいでしょ!」と示す傾向もあります。つまり、自分が既に出来る範囲の事を繰り返す傾向があるのです。

具体的に言えば、数学の計算問題には取り組むけれど、文章題には取り組まないみたいな。社会の一問一答の暗記はするけれど、記述問題は答えを写すだけとか。

では、元を辿って、どうやってこのような心理に辿り着いたのでしょうか?

それは、大人に何を認められてきたのか?という傾向に直結します。大人が、結果、成果を褒めると、こういう傾向が顕著になっていくのです。

具体的に言えば、「○○出来てすごい!」「100点取ってすごい!」という声掛けをすると、子どもは、「結果を出すと認めてもらえるんだな、ふむふむ」と学習するということです。

そのことに更に拍車をかける出来事が、失敗したら、怒られるという経験です。初めて挑戦することでも、「何でできないの!?」って怒られちゃう。怖い・・・。

そんな経験を繰り返すと、誰でも怒られるのが怖くて、「じゃあ、やめとく・・・。」って消極的になってしまうのも分かりますよね。

結果が出れば、認めてもらえるけれど、結果が出ないと、認められないし、怖い思いをする。この二重の状況は、子どもに、「挑戦することは損だ」と学習させるのに十分な状況ですね。

また、親自身も、昔、周りの大人にそんな声をかけられていて、勉強したくなくなっちゃったってこともあるかも知れませんね。

人は自分の経験の中から語ります。
経験した事のない事はなかなか語れないです。

なので、親自身も子どもに対してそれ以外に言葉を持ち合わせていない、という事も十分あります。

「昔、そうされたから、そうするものだと思っていた」となれば、そのような接し方をするのはごく自然な事で、仕方がないことでもあると思います。

子どもは純粋に、親や周りの大人に認められたいだけ、なんです。
なので、大人がどんなことをすれば認めてくれるのか?を敏感に感じ取り、認められる方法を学習した結果、皮肉にも勉強する意欲が湧かなくなってしまっていたのですね。

では、どんな声のかけ方、接し方をすれば、勉強に意欲が湧くようになるのでしょうか?

少し長くなったので、それは次回の記事で公開したいと思います。
それでは、また。


マイポートでは、7月2日より、斐太高校生対象の理数道場を開講いたします。山ちゃん(先生)が担当します。

お問い合わせはこちらまで。
0577-77-9148
  

35年ぶりの釣りwith息子

学習塾マイポートの塾長平野です。

ゴールデンウィークが始まりましたね。

高山にUターンしてもう7年。
休みに子どもと出かけるところが温泉くらいしかなく
ずっと何かを一緒に始めたいなと考えていました。

そして、GWをきっかけになんと釣りを始めることにしました!
私の世代は釣りキチ三平世代。
小学生の時はよく釣りをしたものです。
しかし、釣りから遠ざかって30年以上。。。

道具を一から買い揃えるところから始めましたよ。
とは言っても、本格的に続けるかわからないので
竿と糸とおもりと針と小道具をちょっと。

久しぶりに川上川へレッツらゴー!
父ちゃんのいいところをみせようと頑張ったのですが
天候か、餌か、水温か何か悪いのかわかりませんが全くアタリすらなし。。。
やっぱり錆び付いた腕のせいでしょうかね。

でも、めげることなくGW中に作戦を練り直し再度挑戦したいと思います。
なんとかして息子に釣りの楽しさを味わってもらいたい!
がんばります。

明日は富山にチューリップと映画を見てこようかな。
美女と野獣が評判いいみたいなので。


※ この画像はイメージです。写真とりわすれました





  

小学生と忘れ物

学習塾マイポート塾長の平野です。


さて、今日は『小学生と忘れ物』について。
ちょうど、知り合いのママさんがお子さんの忘れ物についてフェイスブックで書かれていたので
家族カウンセラーとしての見解を書いてみたいと思います。
(以下の内容はADHDや発達障害の特性をもつお子さんの場合は意味合いが違いますのでご注意ください)
結構長くなると思うので困っている人だけ読んで参考にしてみてください。


私は塾の先生でもありますがカウンセラー歴10年の心理カウンセラー。マイポート初期の頃は子育てママさんや不登校でお悩みのご家族を中心にカウンセリング活動を盛んにしていました。最近は知る人ぞ知るみたいになってますが。。。


まず皆さんに知っておいてもらいたい大前提があります。

『人は子どもといえどもコントロールはできない』ということ。
ただし、小さいうちは親の力によってコントロールできると錯覚はしますけど。

子どもが何度も忘れ物をするという事実があるとします。
では、子どもが何度も忘れ物をする場合、誰が困るのでしょうか?
そのお子さんは本当に困っていますか?

忘れ物を何度もした場合、子どもが困ることは当然あります。
子どもが本当に困る体験をしたら、そこで子どもは学びます。
『ああ、困ったことになったな。今度から忘れ物をしないよう気をつけよう。』と。

不思議ですが
親が何度言っても、注意しても子どもってなかなかかわりませんね。だって本人困ってないから。

たぶん、こう思う方いませんか?
『厳しく説教したり、罰を与えたら忘れなくなるんじゃないか』って。

はい。
なくなるかもしれませんね。
でも、それは忘れ物をすると困るから自分で注意をしていこうという本来の心の働きではなく
忘れ物をすると親に叱られるから注意をするという本来の目的とはずれた心の働きになってしまいます。

こうして恐怖を回避するために忘れ物に注意をするようになると
親の目が届かない恐怖がないところでは効果が発揮されなくなってしまいます。
要するに罰が怖いから注意するだけで、自ら考えて前向きに忘れ物に注意するのではないわけです。
問題の根本が実は解決されないのです。
このことが最初の前提でお伝えした『人は子どもといえどもコントロールはできない』に繋がるのです。




もう一度お聞きします。
子どもが忘れ物を何度もすると困るのは誰でしょう?

はいそうです。
子どもが困ってないとしたら『お母さん、あなたが困る』のではないですか?

先生に注意されるのではないか
旦那さんや旦那さんのお母さんに子育てに関して文句を言われるのではないか
人から何か言われるのではないか
子どもが低い評価をうけるのではないか
ずっと忘れ物癖が直らないのではないか


これ全部共通していることがあります。
これ、お子さん自身は現時点で困っていないかもしれないのです。
これみんな実は妄想です。
あなたの『怖れ』です。

あなたが今起こっていない、起こるかもしれない未来を想像し怖れているのです=妄想
子どもが忘れ物をしたと聞いたとき誰か困っていますか?
困る事態になるかもしれないとお母さんが怖れているのです。

子どもが忘れ物をするのはあなたの『課題』でしょうか?
子どもが忘れ物をしたとしたら、それは子どもが自分で解決していく課題なのです。
あなたがどうこう言ったところで、怒ったって怒鳴ったって本当の解決はありません。
子どもの課題はあなたが解決すべきものではないのですから。
子どもの課題を親が解決できるはずがないのです。

あなたは子ども時代にまたは今でも困ったことが起きたとき親に解決してもらうことを自分を変えてもらうことを望みましたか?


あと、叱ったり怒鳴ったりすることの弊害をお伝えしておきます。

プリント、ノートを忘れたとして
その忘れ物を頻繁にすると人としての価値というものは損なわれるでしょうか?
親に愛される資格がなくなってしまうでしょうか?
いいえ、そこまでの話ではないですよね。

しかし!
子どもはそうはとりません。
何度も同じことを繰り返す自分に嫌気がさし自分のことが嫌いになります。
何度も親を怒らせる自分はダメな人間だ。
こんな自分は親に愛されなくてもしょうがない。


というように、無意識の中で自分の自分に対する評価を著しく下げてしまいかねないのです。
親は愛すればこそ叱るのでしょうが
実は叱れば叱るほど子どもは自分の事を愛せなくなり親からの愛情を受け取れなくなるのです。

どうですか?
怖くないですか?
ノートやプリントを忘れて一時的に人に迷惑をかけるよりよっぽど怖いことだと思いませんか?

子どもを信じてあげましょうよ。
この子はいつかきっと忘れ物というテーマに自分で気が付き取り組む日がくるということを。
あなたは子どものころ、自分の課題を親に解決してもらうことを望みましたか?

繰り返します
忘れ物は親の課題ではありません。
子どもがそのことを解決すべき課題だと自覚したときでなければ状況は動きません。
だとしたら親がすることは子どもを見守り信じるしかないですね。


最後にうちの小2の息子の話。
うちの息子も忘れ物がとても多いです(笑)
でも、別に叱らないのでそのことで自己評価を下げなくてすんでいます。
『今日忘れ物したけど、隣の子が優しいから貸してくれた~♪』なんて具合です。

もちろん、昨年度は学校の先生からよくご指導を頂きました。
連絡ノートにもたくさん。
でも学校の先生から御叱りをうけても息子を見守っています。
いつか本当に気が付く時を信じて。
(全く放置しているわけではないですよ。)

だって私も似たようなものだったですし。
今も忘れ物はよくします。
奥さんがせっかく作ってくれたお弁当を何度も忘れるくらい(笑)
でも我が家では笑って許され、夕食で美味しく感謝して頂いて終わりです。

忘れ物をしないという正しさを求めるよりも
家族の中にゆったりした優しい愛情を求めたほうがいい
なと私は思うのです。
みなさんはいかがですか?


最後にもう一度
その問題は誰の問題ですか?
解決すべき人は誰ですか?