子どものやる気を削ぐ言葉
学習塾マイポートの平野です。
連日の大雨で飛騨地方は大変な事態となりました。
被害に遭われた地域・世帯の皆様には心よりお見舞い申し上げますと共に、 一日も早い復旧をお祈りいたします。
さて、今回は前回の予告通り、子どもとのコミュニケーションについて書いてみたいと思います。
とは言っても、このことについて本気で書くとすると本を何冊もかけてしまうくらいの大きなテーマなので、テーマを絞ります。
この時期、長い休校が明けて身体と心が上手くバランスがとれず、動きたくても動けなかったっり、学校に順応できないでいるお子さんが多いと思います。
そんな状態があると、つい不安から言わなくてもいい言葉がけをしてしまうこともあると思います。
親はわが子が心配だからこそ色々言ってしまうものです。
突然ですが日頃以下のような声掛けをしていませんか??
正直に振り返ってください。
□ そんなんで高校(大学)行けるの?
□ やるやるって口先だけじゃない!
□ こんな点数で大丈夫なの?勉強が足りないんじゃない?
□ みんながやってるんだから、あなたもしっかりやりなさい!
□ そんなにやる気がないなら就職しなさい!
□ 後で後悔してもしらないよ
□ 私みたいに後悔して欲しくない
□ あなたの実力はそんなものじゃないでしょ
□ 皆、あなたに期待してくれてるのよ(お金もだしてるのよ)
□ あなたのためを思って言っているんだよ
□ ○○君は ~ だったみたいだよ(お前も頑張れ)
□ 数学はあがったけど英語はまだまだ点数あげられるでしょ
□ 勉強しなくていいの? 宿題やったの?
□ ~してくれてありがとう(コントロールする気がバレバレ)
□ 塾行ってるんだから点数とってあたりまえでしょ
実は上記の言葉がけは実際に私が生徒たちに聞いた
親に言われてやる気を削がれる言葉です。
皆さんの中にはハッとした人、耳が痛い人、反論したくなった人、思わずブラウザを閉じたくなった人など様々だと思います。
多かれ少なかれ、上記の中の声掛けを無意識にしているのではないでしょうか。
なぜ上記の言葉が子どものやる気を削ぐのか。
それは『今ある、我が子のありのままを肯定せず否定している』からです。
この説明ではピンとこない方もおられるでしょう。
皆さん、我が子のことは愛しておられるし、何よりも大切だと思うからこそかける言葉でしょう。
私たち大人の心の中には我が子に対して【こう育って欲しい!】という理想がありませんか?
もしくは【こうはなって欲しくない】とか。
まぁ、あっても当然というか仕方ないことだと思います。
でも少し考えてみてもらいたいのは、あなたはご自分の親の意に沿うように生きてきたか??ということです。
親の期待を裏切らないように、親に心配をかけないことを大事にして生きてきましたか?
親の期待を裏切ったこと、迷惑をかけたこと、心配かけたこと。。。 挙げたら限りが無いはずです。
私たちは親のために、親の期待に応えることが人生の目的ではなかったはずです。
もし、自分の人生に何か思い通りにいかないこと、挫折や、悲しいことがあったとして、それは親のせいなのでしょうか。
そんなことはありませんね。自分の責任として考えてきたはずではないでしょうか。
何度も転んで、いろんなことを学んできましたよね。
つまり、親が子どもをどんなに心配したところで、結局なるようにしかならないのです。
人は転んではじめて学んでいくものですよね。
そのことはご自分の人生を振り返ればご納得頂けるでしょう。
あなたはあなたの人生において、良いこともそうでないことも全て自分の行動の結果として受け止めてこられたでしょう。
であるならば、子どもの人生は子どもなりに自分で責任を負っていくのです。
結局子どもの人生をどれだけ心配したところでなるようにしかならない。
親ができることはただ一つ。
信じて見守ること。
そして、いつか子どもに必要とされなくなることが子育ての目的です。
子どもの人生は子どもの人生
あなたの人生はあなたの人生
子どもにとっての課題はあなたの課題ではありません。
あなたは課題に取り組む我が子を信じて見守るだけ。
必要な時にいつでも手を差し伸べられるよう、後ろで見守るのです。
今一度、上記の親にやる気を削がれる言葉を見返してください。
どれも、ありのままの我が子を信じる言葉ではありません。
今の我が子を否定しているのです。
上記の言葉は一見、励ましたり、奮起を促しているように見えるものもありますが、結局は今を否定しています。
脅かすような表現になりますが、言葉には言葉の下に無意識に伝わる裏のメッセージがあります。
上記の場合、裏で何が子どもに伝わっているかわかりますね。
ざっくり言えば、『あなたは私が言ってあげないとダメな子』というものが伝わってしまうのです。
表面上では励まして、奮起を促してくれていても、心の中で『僕は(私は)だめな子』と無意識に変換される怖さがあるのです。
覚えておいてください。
親の言葉は何よりも強力な催眠効果があります。
子どもの為を思って、常日頃かける言葉が呪いの言葉として『あなたはだめな子、あなたはだめな子』として伝わっているとしたら。。。
親の不安や、理想、エゴからくる言葉は子どもの自己肯定感を奪っていきます。
自己肯定感とはありのままで生きていていい、無条件で愛されている安心感。
親の究極の願いはわが子の幸せだと思います。
幸せを願うなら、自己肯定感を高める言葉をかけていくことが大事なのです。
思いが先走りすぎて、子どもへの声掛けが自己肯定感を奪っているとしたら本末転倒。

最後に
集中力がなくても、宿題・提出物がいい加減でも
赤点連発でも、成績悪くても、学歴が今一つだとしても
幸せになることはいくらでもできるはずです。
周りにそんな人いくらでもいますよね。
逆に高学歴でも本当に幸せかどうかは別の問題です。
幸せになるか、そうでないかは
立派に学業を修めたかよりも、自己肯定感の高さに比例します。
自己肯定感は大人になって高めるのは至難の業です。
いいも悪いもなく、ありのままの我が子の今をよしとする毎日の積み重ねが、よしとできる未来につながるのです。
みなさん!責任重大ですよ。
今回は子どものやる気を削ぐ言葉にフォーカスしました。
次回はやる気につながる、勇気を与える言葉について書いてみたいと思います。
長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
連日の大雨で飛騨地方は大変な事態となりました。
被害に遭われた地域・世帯の皆様には心よりお見舞い申し上げますと共に、 一日も早い復旧をお祈りいたします。
さて、今回は前回の予告通り、子どもとのコミュニケーションについて書いてみたいと思います。
とは言っても、このことについて本気で書くとすると本を何冊もかけてしまうくらいの大きなテーマなので、テーマを絞ります。
この時期、長い休校が明けて身体と心が上手くバランスがとれず、動きたくても動けなかったっり、学校に順応できないでいるお子さんが多いと思います。
そんな状態があると、つい不安から言わなくてもいい言葉がけをしてしまうこともあると思います。
親はわが子が心配だからこそ色々言ってしまうものです。
突然ですが日頃以下のような声掛けをしていませんか??
正直に振り返ってください。
□ そんなんで高校(大学)行けるの?
□ やるやるって口先だけじゃない!
□ こんな点数で大丈夫なの?勉強が足りないんじゃない?
□ みんながやってるんだから、あなたもしっかりやりなさい!
□ そんなにやる気がないなら就職しなさい!
□ 後で後悔してもしらないよ
□ 私みたいに後悔して欲しくない
□ あなたの実力はそんなものじゃないでしょ
□ 皆、あなたに期待してくれてるのよ(お金もだしてるのよ)
□ あなたのためを思って言っているんだよ
□ ○○君は ~ だったみたいだよ(お前も頑張れ)
□ 数学はあがったけど英語はまだまだ点数あげられるでしょ
□ 勉強しなくていいの? 宿題やったの?
□ ~してくれてありがとう(コントロールする気がバレバレ)
□ 塾行ってるんだから点数とってあたりまえでしょ
実は上記の言葉がけは実際に私が生徒たちに聞いた
親に言われてやる気を削がれる言葉です。
皆さんの中にはハッとした人、耳が痛い人、反論したくなった人、思わずブラウザを閉じたくなった人など様々だと思います。
多かれ少なかれ、上記の中の声掛けを無意識にしているのではないでしょうか。
なぜ上記の言葉が子どものやる気を削ぐのか。
それは『今ある、我が子のありのままを肯定せず否定している』からです。
この説明ではピンとこない方もおられるでしょう。
皆さん、我が子のことは愛しておられるし、何よりも大切だと思うからこそかける言葉でしょう。
私たち大人の心の中には我が子に対して【こう育って欲しい!】という理想がありませんか?
もしくは【こうはなって欲しくない】とか。
まぁ、あっても当然というか仕方ないことだと思います。
でも少し考えてみてもらいたいのは、あなたはご自分の親の意に沿うように生きてきたか??ということです。
親の期待を裏切らないように、親に心配をかけないことを大事にして生きてきましたか?
親の期待を裏切ったこと、迷惑をかけたこと、心配かけたこと。。。 挙げたら限りが無いはずです。
私たちは親のために、親の期待に応えることが人生の目的ではなかったはずです。
もし、自分の人生に何か思い通りにいかないこと、挫折や、悲しいことがあったとして、それは親のせいなのでしょうか。
そんなことはありませんね。自分の責任として考えてきたはずではないでしょうか。
何度も転んで、いろんなことを学んできましたよね。
つまり、親が子どもをどんなに心配したところで、結局なるようにしかならないのです。
人は転んではじめて学んでいくものですよね。
そのことはご自分の人生を振り返ればご納得頂けるでしょう。
あなたはあなたの人生において、良いこともそうでないことも全て自分の行動の結果として受け止めてこられたでしょう。
であるならば、子どもの人生は子どもなりに自分で責任を負っていくのです。
結局子どもの人生をどれだけ心配したところでなるようにしかならない。
親ができることはただ一つ。
信じて見守ること。
そして、いつか子どもに必要とされなくなることが子育ての目的です。
子どもの人生は子どもの人生
あなたの人生はあなたの人生
子どもにとっての課題はあなたの課題ではありません。
あなたは課題に取り組む我が子を信じて見守るだけ。
必要な時にいつでも手を差し伸べられるよう、後ろで見守るのです。
今一度、上記の親にやる気を削がれる言葉を見返してください。
どれも、ありのままの我が子を信じる言葉ではありません。
今の我が子を否定しているのです。
上記の言葉は一見、励ましたり、奮起を促しているように見えるものもありますが、結局は今を否定しています。
脅かすような表現になりますが、言葉には言葉の下に無意識に伝わる裏のメッセージがあります。
上記の場合、裏で何が子どもに伝わっているかわかりますね。
ざっくり言えば、『あなたは私が言ってあげないとダメな子』というものが伝わってしまうのです。
表面上では励まして、奮起を促してくれていても、心の中で『僕は(私は)だめな子』と無意識に変換される怖さがあるのです。
覚えておいてください。
親の言葉は何よりも強力な催眠効果があります。
子どもの為を思って、常日頃かける言葉が呪いの言葉として『あなたはだめな子、あなたはだめな子』として伝わっているとしたら。。。
親の不安や、理想、エゴからくる言葉は子どもの自己肯定感を奪っていきます。
自己肯定感とはありのままで生きていていい、無条件で愛されている安心感。
親の究極の願いはわが子の幸せだと思います。
幸せを願うなら、自己肯定感を高める言葉をかけていくことが大事なのです。
思いが先走りすぎて、子どもへの声掛けが自己肯定感を奪っているとしたら本末転倒。

最後に
集中力がなくても、宿題・提出物がいい加減でも
赤点連発でも、成績悪くても、学歴が今一つだとしても
幸せになることはいくらでもできるはずです。
周りにそんな人いくらでもいますよね。
逆に高学歴でも本当に幸せかどうかは別の問題です。
幸せになるか、そうでないかは
立派に学業を修めたかよりも、自己肯定感の高さに比例します。
自己肯定感は大人になって高めるのは至難の業です。
いいも悪いもなく、ありのままの我が子の今をよしとする毎日の積み重ねが、よしとできる未来につながるのです。
みなさん!責任重大ですよ。
今回は子どものやる気を削ぐ言葉にフォーカスしました。
次回はやる気につながる、勇気を与える言葉について書いてみたいと思います。
長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。