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センター試験がなくなります!

学習塾マイポートの塾長 平野です。

あっという間にお正月三箇日もおしまいですね。

今年のお正月は初詣に外に出た以外はずっと引きこもり生活でした。

体重がえらいことになっていそうです。。。


さて、前回は今年マイポートが変わると書きました。

実はそれには深い理由があるのです。

今回の記事は長くなりますが、特に小学生以下のお子さんをもつ親さんには是非読んで知っておいて頂きたい内容です。


当ブログをご覧のみなさんは子育て、教育に興味がある方ばかりだと思います。

ですので、2020年を最後にセンター試験が最後となるのはご存知の方も少なくないでしょうね。

でも、全く初耳の方はたぶんビックリですよね。


2020年以降の大学入試改革は私たちが想像もつかないような大改革となるようです。

この改革は『明治維新以降または戦後最大の教育改革』と表現する人もいるくらいの規模のものです。


すごくざっくりと、わかりやすく説明するなら

『大学入試で問われる内容が180度変わり、今までの学習形態、方法、システムがほとんど役に立たなくなる』ということです。

今までの受験は知識・技能の高さを問われました。

しかし、文科省は今度の入試改革において知識・技能だけでなく 思考力・判断力・表現力 という3つの力を求めるようはっきりと打ち出してきたのです。


英語に例えていうと

「読む」「書く」中心の入試から、「聞く」「話す」を加えた4つの力が求められるようになるのです。

実際に英語を仕事レベルで使うとなると、読んで 書けて だけでは事足りませんね。

聞いて 話す というコミュニケーションが出来なければ役に立ちません。

当然、仕事におけるコミュニケーションには思考力、判断力、プレゼン力が必要になってきます。

つまり、将来本当に使えるレベルの総合的な英語力が入試において問われてくるのです。

他教科に関しても、暗記して公式覚えてドリル練習繰り返して のような従来の勉強では全くが立たない入試形式にガラッと変わってしまうのです。


さあ、大学入試がこのように変わるとなると当然、高校はもちろん中学以下も授業システムは変わってくるはずです。

実際、私立学校や公立の中高一貫校はこの改革の流れに対応するべく動き出しています。

しかし、普通の公立学校はこの動きに対応したくとも大胆に対応しにくいのが現状のようです。

なぜなら、私立校や中高一貫校は高校受験がないため2020年以降に照準をしぼって授業カリキュラムを作る事ができます。

ところが公立中学の場合は現行の知識・技能を問う高校入試が2020年まで続いていくために大胆な対策がとれないのです。


果たして高山はどうでしょう?

私たちのこどもたちは住んでいる場所、教育環境が違っても同じ大学を同じ試験で受けなければなりません。

大変失礼な言い方で申し訳ないですが

地元の小中学校が将来の入試大改革にまともに順応できる体制になるにはかなりの時間が必要だと思っています。

事実、高山の中学校の英語の定期テストなんかは教科書を暗記していけば点数がとれますが

私が塾を経営していた横浜では教科書からはほとんどでないようです。

都会だと公立中学でも入試改革を意識した授業やテストになってきているのです。


さてさて、今回のお話でお母さんお父さんの中には不安が高まっている方がいらっしゃることでしょう。

私も小学生の子をもつ親ですのでかなり不安を持っています。

親が不安を持っても持たなくても

お子さんが中学2年生以下の場合、否応無しに新しい試験に立ち向かっていかなければならないのです。


知識と技能は暗記とドリルの繰り返しでなんとかなるでしょう。

ではお子さんに 思考力 判断力 表現力 は培われていますか?

知識と技能を自ら高めていく主体性は育まれていますか?


やればできる や やるきスイッチでなんとかなるようなハードルではないのです。

小学生の低学年までに土台となる 力 をつけていかないと到底間に合わないような時代がやがて必ずきます。


なぜマイポートは変わるのか?

それは大学入試の大改革に立ち向かわなければならないからです。

中3、高3になってあわてて塾に駆け込んでもなんともならない時代がやってくるからです。

今 始めなければ間に合わない 本当の力がつかないからです。


私の息子は今 小1です。

将来、私の息子がどんな選択もできるよう、新しい入試改革で求められる力をマイポートで養ってあげたい。

それだけでなく、高山に住む子どもが都会の子どもと比べてハンデとならないような学びの場を作りたい。


そのためにマイポートは今春生まれ変わるのです。

では、次回もう少し突っ込んでセンター試験に変わる入試制度についてご紹介していきます。











  

やる気スイッチ(-_-;) その2

前回の続きです


【子どものやる気は自己肯定感がカギ】なのだとしたら
どうしたら子どもに自己肯定感を持たせ
やる気につなげてもらったらよいのでしょうか。

自己肯定感のお話は小さいお子さん向けの話と
小中学生のお子さん向けのお話では中身が違ってきます。
ここでは対象を小中学生のお子さん向けに話を進めていきます。

前回でもご紹介しましたが、自己肯定感とは
「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態。
自分を自分で信頼できている状態。
もっと簡単にいえば【自分のことが好き】な状態です。

でもどうやったら人は自分のことが好きになれるのでしょう。
仮に、家族全員が自分のことを嫌いだとしたら
自分は自分のことを好きでいられるでしょうか。
きっと好きでいられませんね。

そう。自己肯定感は他者から、特に家族から
信頼され、愛されていることで初めて培われていくのです。
愛され、信用されて、自分を受け止めてもらえると
子どもは当然のことながら安心します。

でも、親に守られ安心した状態が続くと不思議なことに
子どもの心の中に【不自由】さが芽生えます。
親の庇護のもとの安心が満たされると
今度は親から離れ【自由】になりたいと思うのです。

これこそがつまり【やる気】であり【自立】なのです!


我が子にやる気がみられない時
親は子どもに思わず
【あれやったか?】【これをやりなさい!】【もっとできるだろ!】
などという言葉が口にでてしまいます。

このような指示、命令、説教は
親にしてみれば愛するが故の心配、不安からくる言葉なのでしょう。
でも、子どもの心では親の指示命令は
【信頼されていない】
【言われないとできないダメな子と思われている】
そして
【親は自分を認めてくれていない】
【ダメな自分では許されない】
【期待に沿えない自分は愛される資格がない】
というような思考回路が無意識に働き
自分を良しと思えなくなり、自己肯定感が小さくなっていくのです。


このように心の不安定さがやる気を奪い
心の安定、安心がやる気を育てるのだとしたら
親のすべきことは指示命令お説教ではないのです。

ここである本に載っていた調査結果を皆さんにご紹介しましょう。

《ミシガン大学による大規模な調査では
学力テストの得点アップと問題行動の減少をもたらす最大の要因は
宿題に費やす時間ではなく
家族で食卓を囲む頻度とその時間の長さであることがわかりました。》

『世界はひとつの教室』より抜粋

私のお伝えしたいことがこの調査によってもおわかりになって頂けると思います。
つまり、親がああだこうだと、眉間にしわを作って
子どもに勉強のことで口をだすよりも
子どもにやる気をだして欲しかったら、テストで良い点数をとって欲しかったら
家族みんな、笑顔で食事を楽しめばよいのです。

親は子どもの勉強のことや部活のことには余計なことは言わず
ニコニコ笑顔で信じて見守ればいいんです。
話をするより親は子どもの話をたくさん聞いてあげてください。
いちいち批判したりせず受け止めてあげましょう。

やる気スイッチ??
学校、塾に任せるんじゃなくて
親が自ら自分に【笑顔スイッチ】をいれたら
自動的にお子さんにスイッチが入るはずです。


【子どもは親にありのままを受け止めてもらえて
自分が愛される価値のある存在だと思えてから初めて
やる気、学力、自立心が成り立っていくのだ】
ということを覚えて頂きたいと思います。


最後にこんなお話もダメ押しでご紹介。


ある塾で東大に受かったOBに子ども時代を尋ねた調査をしたそうです。
全員が「イエス」と答えた質問がふたつあったそうです。

ひとつは【小さい頃に、親に『勉強しなさい』と言われたことがない】。
もうひとつは【母親がいつもニコニコ していた】。



  

やる気スイッチ(-_-;)

CMで某学習塾が【やる気スイッチ】なる言葉を使っていますね。


あの言葉を聞く度にイライラするのは私だけでしょうか。
なぜ、イライラするかというと
あのCMで誤解を持ってしまっている親御さんが多いからなのです。。。


そもそも、やる気って塾側のみが出させるものじゃないって
私は思うのです。
もちろん、やる気はある程度引き出せます。
けれど、極めて後ろ向きで
親に無理に連れてこられたような生徒のやる気に火をつけて
それを大きくするのってめちゃくちゃ大変です。
出来なくはないですけど。
それには条件が要ります。(それは後で)

本人に危機感や、目標があるのだけど
いざ、勉強に向かおうとするけど向かえない
なんていう場合ははっきり言って
やる気を引出して大きくするのはそんなに難しくはありません。

このことを【病気】に例えてみましょう。
病気の本人が【治したい】【元気になりたい 】という気持ちをもって
医者を信頼し病気の治療に対して臨むのと
本人は【どうでもいい】【どうせ無理】という気持ちで
医者を信頼せず病気の治療に臨むのとでは
前者と後者のどちらが早く回復に向かうか、効果がでるかは
どなたでもきっと簡単に答えがわかるはずです。

つまり、自分に対し未来に対しポジティブに考えられる子は
やる気を大きくさせやすく勉強の効果もでやすくなり
逆に、危機感も目標も見えていない子は
自分に対して、未来に対してプラスイメージを持っていないので
勉強の効果、理解、講師の言葉などがうまく作用しにくいのです。

では、やる気がでないのは自分に対してプラスイメージを
持てないからなのだとしたら
なぜ自分にプラスイメージを持てないのでしょうか。

自分に対するプラスイメージ=自己肯定感と私は考えるのですが
この自己肯定感はもともと、塾や学校で育まれるのではなく
【家庭】で育まれるものなのです。
自己肯定感とは「自分は大切な存在だ」
「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態のことです。

もしあなたが、やる気を持って我が子に勉強に臨んで欲しかったら
我が子が自己肯定感をどのくらい持っているかがカギになります。
もっと簡単に言うと
失敗しても、挫折しても、テストの点数が悪くても
【自分のことをどれだけ好きでいられるか】が大事なんです。
自分のことを嫌いだったり、許せなかったら
目の前にテストがあってもやる気なんて簡単に湧きませんよね。

【子どもにやる気は自己肯定感がカギ】なのだとしたら
どうしたら子どもに自己肯定感を持たせ
やる気につなげてもらったらよいのでしょうか。

この問いに対する答えはまず、お子さんを育てている
親御さん自身にまず考えてもらいたいので
答えは次回にまわします。
興味のある方はよ~く考えてみてくださいね。