なんでそんなことが出来ないんだ!

学習塾マイポート

2018年09月25日 11:49

こんにちは。理数担当、山ちゃんです。

「なんでそんなことが出来ないんだ!」
上司から部下だったり、親や先生から子どもだったり、コーチや監督から選手だったり、
立場が上の者から立場が下の者への叱責でよく聞かれる言葉です。

昔、飲食店でバイトしてたことがあったのですが、私も料理長からよく言われました。
(余談ですが、怒り狂った料理長に中に熱いうどんが入った土鍋を投げつけられたりしたこともありました。当たりませんでしたが、本当に怖かったです(笑))

人は自らの行動を意識的か無意識的かの違いはあれ、行動を選択しています。
怒っている本人は、相手が「出来るようになるため」にその行動を「選択」しているわけですが、行動の結果、はたして目的は達成されているのでしょうか?

バイト中の私は怖くて料理どころではありませんでした。
バイトに行くのも嫌になったし、辞めるまで辞めたいと思って働いていました。
その状況で効率よく何かを身に着けるってとても難しいことだと思いました。
少なくとも私にはそのやり方で教わることは苦痛でしかなく、却ってパフォーマンスが下がっていたと思います。

「現状では出来ないことをやってみた」から出来ないのであって、声を荒げたところで出来ない現実は変わらないのですが(笑)
それに、出来ないことに挑戦して、出来るように変えていく試みがあってこそ、人は成長するわけです。
ならば、「成長させたい」という目的を達成するためには、どんどん挑戦してもらったほうが成長を促せるはずです。
バイトの経験だけでなく、学生の頃に親や先生から叱られたとき、私はパフォーマンスが上がった記憶がありません。
そういう経験上、出来ないことに腹を立てたところで逆効果にしかならない、と私は思います。




とはいえ、怒りって勝手にわいてきますよね。私が全く怒らないのかといえば、怒るときもあります。
怒りというのは、期待に対して現実が伴っていないときに起こる感情です。
すぐに怒る人というのは「既に出来ててほしい」気持ちが強い人です。
私は塾ではほとんど怒りません。「既に出来ててほしい」と思わないからです。
「既に出来てたら塾の仕事要らないよね」と思っているからです。

「1回教えただろ!」って怒る人は、「1回教えたら出来る」と思っている人です。その人はきっと優秀で、1回やったことは忘れないのでしょう。
私は「1回教えただろ!」とは怒りません。(多分。言ってたらごめんなさい(笑))
1回では覚えられないこともあると思っているからです。
忘れることもあるよね、と思っているから怒りません。
「1回やったら出来るかどうか」よりも、「現状、出来るようになっているかどうか」の方に注目して、出来ないのなら、出来るように努力するだけです。
「今、出来ないのなら、そうなっちゃったものは仕方ない。それならこれからどうするかを考えよう」です。

なので、中学生だろうが高校生だろうが、分からないのならば小学生の学習範囲までさかのぼって教えることもよくあります。そうなっちゃったものは仕方ないのです。

「高校生なら小学生の範囲は知っているはずだから、高校生が習う範囲しか教えません」という態度で、出来ない現状を変える方法を、私は知らないのです。
「1回教えたことだから、ここはもう教えません」という態度で、出来ない現状が変えられる方法があるのなら、教えてほしいです。
そんな方法を私は知らないのです。

私は出来ないお子さんに対して
気長に優しく、丁寧に指導しています。
ウソかホントかは是非、無料体験授業に来て確かめてください(笑)


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