マイポート理数担当山ちゃんです。
志望する大学などの進路が決まらないと、「どのくらい出来るようにならなければいけないのか」や「そもそも学習しなければならない科目」が特定できないので、進路をどうするのか?どうしたいのか?というのはいつも生徒と話しています。
目標が決まったら、「よし、やるぞ!」とやる気も湧いてきて、勉強も捗るようになります!
・・・。と言いたいところなのですが、実際にはそうとも限りません。
今日は目標の決め方や、やりたいことについて少し深くお話したいと思います。
うまくいかない例として、私の昔話をします。
保育園の頃からファミコンが好きで、中学で先生の影響で音楽が好きになり、高校から吹奏楽部でトランペットを始め、大学では全日本吹奏楽コンクールで全国大会出場。
好きな事の掛け合わせでゲーム音楽クリエイターになりたい!
と、大学卒業と共に作曲の専門学校に通って勉強しました。
一見、良さそうなのですが、「作曲家になりたい」けど「作曲したことない」ってかなりいびつですよねw
これ、感覚として、「肩書として作曲家の地位につきたい」って感じになってしまっているのですね。ギターが弾きたいんじゃなくて異性にモテたくてギター始める高校生、みたいな。
作曲家になるような人って、そもそも作曲やってみて、どうしても表現したい音楽とかメロディーとかがあったり、なんか作るのが面白いから夢中になって曲作って、そのうち、だんだんそれが上手くなって、気付いたら作曲出来るようになってる、ようなものだと思うのです。
「個別具体的なやりたいこと」が先にあって、それを実現するために創意工夫して、やれることやって、足りないことは勉強して、練習して、夢中になってたら出来ないことがだんだん出来るようになって・・・。
そんな事の繰り返しの先に、なんだか好きなことが仕事になるレベルになってる。
まずやりたいことがあって、「その実現のために必要だから勉強する」となったときの勉強の面白さといったら!これに勝るものはないのではないでしょうか。
進路選択を迫られる学年、時期になって、何か決めないといけないから仕方なく決めた目標は、目標に向かってがんばる気持ちを生んではくれません。
「目標さえ決まればそれに向けて頑張れる」というのは誤解です。
やりたいことは本当は目の前にあって、だけど現状と見比べて「無理かも」って蓋をしてしまうことから見えなくなってしまうのかもしれません。
それに対して、「どうやったら実現可能なのか?」と考えて、策を練って考えていくことが、充実した日々を作るのではないでしょうか?
さて、現在の私は、生徒たちが「勉強面白い!」って夢中になる教室をデザインすることに夢中で取り組んでおります。
生徒が安心して取り組めること(自由に発想を表現していい)
教えることよりも生徒から出てきたアイデアを大切にすること(よく話を聞くこと)
生徒が自分で考えるために必要な基礎知識を、根本から丁寧に伝えること(自分で考える土台になる基本は、確実に丁寧に)
それ以外にも、より良い環境になるにはどうしたらいいか、何かないか、日々考え、リサーチしております。
生徒のみんなには、今の勉強はもちろんのこと、将来働くときにも、充実感を感じながら働いて欲しいなぁと心から思う今日この頃です。