マイポート塾長の平野です。
マイポートは塾ですが、私が心理カウンセラーということで
生徒はもちろん、保護者の方の子育ての悩み、夫婦・家族の悩み相談などもさせて頂いています。いわゆるカウンセリングですね。
お子さんの進路面談に来て頂いたのにいつのまにかお母さんの人生相談になっているなんてことは日常茶飯事です。
そんな中で、私が高山に来てから行ってきたカウンセリングのケースでけっこう多いのが
【おばあちゃんの子育てへの介入】です。3世代が一緒にくらす家が多い高山では典型といってもいいかもしれません。
この問題は1冊本が書けるくらい大きなテーマなので今日はざっくりと大事なことだけお伝えします。
まず、基本的に
子育ては世代をまたいでおじいちゃん、おばあちゃんが孫に口を出してはイカン!ということです。もちろん、両親が不在時に親の変わりにご飯などの生活の援助をするのは全く問題ありません。
大事なのは、
50年前の価値観に基づいて子ども(孫の親)を差し置いて余計な口出しをしないことです。戦後まもない高度経済成長前の教育観、家族観は、どう考えても今の価値観にマッチするわけがありません。
よくあるのが
【抱きぐせがつくと甘ったれになる!】ってやつですね。これは今では完全に逆のことが言われています。アタッチメント理論というもので、幼少期の親との肌の接触が多いほど情緒が安定した子どもになるというのが現在の子育ての主流の考えです。
子育てに関する先生は基本、自分の親です。その時代の価値観の中で子育ては行われます。
結局、人は自分が子どもだったおよそ30年前の感覚と価値観で子育てをするわけです。30年は長いようで短くもあります。世の中の価値観もガラッと変わっている訳ではありません。親が子どもにそれに基づいて子育てをすることはアリですね。というか仕方がない。
それに比べ、50年〜60年前の価値観と今を比べるとどうでしょう。かなりの開きがあります。50年前の価値観を今の孫の教育に当てはめ、強いるのは相当の無理が生じるはずです。
また、世代を越えて子育てに口をはさんではいけない理由に
【混乱】があります。孫(子ども)にしてみると、親の言う事と、祖父母の言う事にズレがあれば当然、混乱困惑しますね。
子は親を見て育ちます。
親がどのように祖父母と関わるのかを見て、【子どもとしての両親】が【成熟した大人】になっていくかを学習していくのです。
いつまでもおじいちゃん、おばあちゃんが一家の【長】であると孫(子ども)は父と母に対し不安を抱きます。
祖父母が長であることは両親がその家族の中ではいつまでも子どもであることを意味するからです。
ということで、じいちゃん・ばあちゃんは余計なことは言わなくていいということは理解してもらえると思います。
では、孫のために良かれと思って口をだしてきたじいちゃん・ばあちゃんはどうしたらいいのでしょう。
簡単です。
我が子にしてあげられなかったであろう、
【全てを受け入れ愛してあげる】ことです。
孫のシェルターでいて欲しいのです。
条件をつけて愛するのではなく(いい点とったらほめる。スポーツで活躍したらほめる。良い高校良い大学良い就職したら自慢する。が条件付きの愛情)
点数が悪くても、足が遅くても、本人が思うようにいかない進路だとしてもニコニコして、
『お前はそれでいいんだよ』『お前が健康でいてくれたらそれで幸せ』みたいにしていて欲しいのです。このことを
無条件の愛情といいます。
条件をつけていなければ溺愛したってかまいません。もしかすると甘えっ子になるかもしれませんが
充分に愛され満たされた子は独りでたくましく巣立っていきます。じいちゃん、ばあちゃん想いの子として。
今、このことで困っているお母さん!
独りで抱え込まず、旦那さんに助けを求めてください。
もし、ダメなときはマイポートの平野まで勇気をだしてご連絡ください。
塾の入塾関係なくw