学習塾マイポートの平野です。
今、日本の学校に異常事態がおきているかもしれません。
というのも、学校の長期休校が明けてから
学校を休みがち、もしくは休んでいる子
塾に来られない子、勉強に対して意欲・やる気が著しく低下した子
生活のリズムがつかめず疲れている子
塾の中だけでも、上記のような子が何人もいるのです。
生徒に聞いてみると、学校では休み明けから不登校の子が増えたようです。
中には学校をやめてしまった子もいるらしい。。。
この数週間で、塾内のカウンセリングをした数も通常では考えられない回数です。
考えてみれば、約3か月も休みが続き、しかも基本はステイホーム。
戦後、日本人が経験したことのない緊急事態のなか、大人でもメンタルコンディションを正常に維持するのは相当難しいですよね。
そんな状況から休校が明け、生徒たちは以前と変わらない6時間授業に部活、塾と大忙しです。
客観的に考えれば、急にすべてにおいて以前と変わらない対応をしなくてはいけないのですから疲れて当然。
目標が見えなかったり、モチベーションが著しく低下しているようなメンタルの問題を抱えている子もいるでしょう。
マイポートの中だけでも、様子がなんとなくおかしい子が何人もいますから、学校にはそのような子がもっといるんだろうなぁと想像できます。
ここで私から大人の皆さんにお願いです。
疲れていたり、学校に行きたがらなかったり、元気がない、やる気がない、そんな様子が見てとれたら
どうか、叱らないでください。
甘い!たるんでいる!休み中にゲームばっかりしていたから!
などと、厳しい言葉はぐっとこらえてください。
(お気持ちはわかりますよ)
学校のテストがふるわなかったり、なかなか勉強に身がはいらなくても、正論で子どもに勉強を無理強いしないでください。
子どもは子どもなりに悩んでいるのです。
長い休校があったせいで、心と体のバランスが崩れてしまっているかもしれないのです。
今は上からの指示・命令的な言葉は極力抑えましょう。
何が大事で、本当はどうするべきかはわかっているのです。
動きたくても動けない我が子の苦悩、苦しみをどうか理解してあげてください。
想像してみましょう。
自分が仕事や悩みごとで疲れて動けないとき
パートナーや大切な人、親友にどう言葉をかけてほしいですか?
どんな態度でいて欲しいですか?
きっと、正論や上から目線の言葉はいらないですよね。
自分が声をかける側だとしても、悩んでいる友人に上から声をかけませんね。
どうにも動けないときに一番欲しいものは
共感だったり、そばにいて安心感を与えてもらえることではありませんか?
子どもといえど、かけるべき言葉、態度は大切な友人に対するものと同じであるべきではないでしょうか。
我が子が問題を抱えているとき
親がすべきことは上からの叱咤、説教ではありません。
必要なことはわが子に困難に立ち向かうエネルギーを与えること。
安心、安全、安らぎのある家庭の中でこそ、子どもはエネルギーを充電できるのです。
厳しい言葉や、『このままだとうちの子はどうなるんだろう』という不安からでる言葉はいくら正しくても本当のパワーを子どもに与えることは絶対にありません!
『あなたは私の子だから大丈夫!』そんな気持ちで、お子さんに寄り添ってあげてください。
上からではなく、お子さんの横にいて一緒になって応援してください。
子どもの言葉をさえぎらず、親の価値観で言葉をかけず
ひたすら話を聴いてあげましょう。
大切な友人に寄り添う感覚です。
縁あってこのブログをご覧になったお母さん、お父さん。
うちの子無理してないかなって、ちょっと目を向けてくださいね。
正論で人は動きません。
共感してもらってはじめて人は耳を傾けます。